新日本プロレスとの合同興行”G1 SUPERCARD”で株を大きく下げてしまったものの、通常興行は相変わらずの盛り上がりを見せているROH。その内部に大きな変化が生じている、と報じられていましたので、紹介します。序章として、ダニー・ケイジという男の退団に触れています。
ダニー・ケイジの退団
FIghtfulによれば、去年の12月からROHのクリエイティブ・チームに加わっていたダニー・ケイジ(ニュージャージーを拠点とするプロレススクール”Monster Factory”オーナー)がたったの5ヶ月で退団してしまったとのこと。彼はROHだけでなく、育成プログラムの”Future of Honor”(DDTの下部組織DNAみたいなプログラム)のプロデューサーを務めていて、様々な改善策を持っていたものの、それらのアイデアは著しく制限されてしまったそうです。
ただ、ROHはMonster Factoryとの関係を今後も継続させていく方針とのこと。ブッカーのデリリアスとケイジの友好関係が影響していると考えられます。そして、ケイジの役割はジョーイ・マーキュリー(元WWE、ALL INのプロデューサー)が引き継ぐことになりました。
クリエイティブ・チームの力関係に変化が
デリリアス、マーキュリー、そしてブリー・レイ(ダッドリー・ボーイズ、チーム3Dのメンバー)がROHのクリエイティブ・チームのメンバーなのですが、最近、この3人の力関係に変化が生じている、とFightfulは報じています。マーキュリーとブリー・レイの影響力が増す一方で、デリリアスは影響力を失いつつあるとのこと。
このことは何を意味するのか?G1 SUPERCARDで何が起きたか思い出してみましょう。元WWEのエンツォ・アモーレ&ビッグ・キャスの乱入、WOH女子王者に返り咲いたケリー・クレインを襲撃したベルベット・スカイとアンジェリーナ・ラブ。Fightfulは、これらのブッキングに力関係の変化が如実に現れていると指摘しました。
特に、エンツォ & キャスの乱入を事前に知っていた者はごくわずかで、提携先の新日本プロレスには全く知らされていませんでした。G1 SUPERCARDでROHが株を落とす原因の一部になったこれらのブッキングが実現したのは、マーキュリーとブリー・レイが影響力を強めたからだ、という記事でした。
何かが起きていたROH
ブリスコ・ブラザーズがベルトを落としてから、ブッカーのデリリアスは海外ファンからぶっ叩かれ続けていました。しかし、この記事を読んだ後だと、一概にデリリアスの責任とは言えなさそうです。
当ブログでも繰り返し取り上げてきたエンツォ & キャスの一件にこんな裏があったとは。ゲリラズ・オブ・デスティニーと抗争の火種を作っていたにもかかわらずROH世界タッグ王座を落としてしまったブリスコ・ブラザーズ、そのブリスコ・ブラザーズと抗争を繰り広げるであろうエンツォ & キャス……。ここにも何かありそうです。
(Fightful)
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