AEWのケビン・ナイトが、新日本プロレスのLA Dojoでヤングライオンとして過ごした時代を振り返りました。柴田勝頼との言葉の壁や単調な反復練習、雑用には苦しんだ一方、「焦るな」という教えは今も自分を支えていると明かしました。
現在29歳のナイトは、キャリア初期の2020年からLA道場でヤングライオンとしてトレーニングを受けました。Battleground Podcastで、当時は毎日同じ内容を繰り返す練習が嫌だったと振り返っています。
当時は、あの単調さが嫌だった…。とにかく全部が単調だった。毎日まったく同じことをやるんだ。同じウォームアップ、同じ受け身、同じスクワット、同じドリルをね。
それに、うまく言えているかわからないけど、細かいフィードバックがあまりなかった。柴田の英語はそこまで得意じゃないからね。だから俺たちは、雰囲気だけで判断するしかなかった。本当にフィーリングだけだよ。柴田が気に入っているのかどうか、自分たちで察さなきゃいけなかった。
柴田にはすごく独特なトレーニング方法があるし、そこに言葉の壁もあったから、道場では本当に自分たちの感覚を信じるしかなかった。自分たちが正しくやれているのか、柴田が具体的に何を求めているのかを判断するのは、ものすごく難しかったよ。
ナイトは日本のプロレスをよく知っていたわけではなく、そのスタイルに馴染みがないままコロナ禍で修行を始めました。観客からその場で反応を得られない状況も重なり、自分たちのやり方が正しいのか確かめる材料は限られていました。
観客がいなかったから、「今のはよかった」「これはダメだった」って、その場で反応を返してくれる人もいなかった。当時は、本当にいろんなことが自分たちにとって難しい方向に働いていたんだ。
まあ、それが結果的に俺たちをより優れたパフォーマーにしたと思うけどね。
ただ、別のいい大人の後片付けをしろと言われたり、みんなのちゃんこを作ったり、洗濯をしたりするのは好きじゃなかった。ああいうのは俺のスタイルじゃない。
俺はプロレスラーになるために道場に入ったのであって、メイドになるためじゃないんだよ。
柴田勝頼から残った「焦るな」の教え
とはいえ、柴田から受けた教えは今もナイトの支えになっています。教えの中で今も残っているものを質問されたナイトは、「忍耐」を挙げました。
バックグラウンドであるアメフトでは何でも速く動くことに慣れていたため、意識的に速度を落とすことは当初、自分にとって馴染みのない感覚だったといいます。
リングの中でも外でも、柴田はいつも「焦るな」と言っていた。今でもずっと考えるよ。俺はアメフトの世界から来たから、何でも速く、速くやらなきゃいけなかったんだ。だから焦らずに、全部のスピードを落とすというのは、俺にはまったく馴染みがなかった。
今でもいつも自分に言い聞かせているんだ。「時速1000マイルで動き続ける必要はない」ってね。
話す時でも、プロレスをする時でも、何をするにしても、自分のスピードを落としていい。そういう忍耐があったから今の自分があるし、実際に実を結んでいるよ。
ナイトは2022年からAEWにも参戦し、今では団体屈指の実力者として活躍しています。若手時代には受け入れにくかった柴田の教えを、現在はリング内外で自分のペースをコントロールするために使っているようです。
修行の日々は何かと美化されがちですが、ナイトは率直な言葉で当時を振り返りました。師匠である柴田が、まさかAEWで同僚になるとは…。当時の彼は思っていなかったでしょうね。
(情報源: Battleground Podcast)







