4月、WWEのベテランレスラー、ゴールダスト(ダスティン・ローデス)が退団を表明しました。ダスティ・ローデスの息子であるゴールダストは、異母兄弟であるCodyとのシングルマッチのためにWWEのライバル団体AEWに移籍することになりました。結局、新団体の旗揚げ興行への注目度を高める結果に。
そして、WWEに対してリリースを要求したブラジオン・ブラザーズのルーク・ハーパー。Twitterでファンに対して別れの言葉を述べたにもかかわらず、要求は却下され、ハーパーは最低でも来年のレッスルマニア前後までWWEに残らざるを得なくなってしまいました。
この2人の命運はどうして分かれてしまったのでしょうか?レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、1人の重要人物の存在を指摘しています。
ゴールダストの退団許可に1人の男の影
WWEのトップであるビンス・マクマホンは、ゴールダストの退団を嫌がったと報じられています。ゴールダストがAEWに合流することはわかりきっていましたからね。では、なぜ最終的にビンスが退団を許可したのか?
ずばり、HHHがビンスを説得したのです。2人の間にどのようなやりとりがあったのかは不明ですが、HHHの説得によってビンスが折れ、ゴールダストは「ゴールダスト」というペルソナを失う代わりに「ダスティン」というリングネームでAEWへの参加が許されたとのこと。
ハーパーの場合はというと、HHHが間に入ることがなかったので、ビンスの決断が優先されたのです。おそらく、ハーパーはまだ一線級のレスラーとしての活躍が期待できるからでしょう。ゴールダストはベテランで、試合数も減っていましたからね。
NXTを軌道に乗せ、新日本プロレスに負けない名勝負や名興行を次々とプロデュースするHHHの存在がWWE内でどれほど大きなものなのかがわかる一件でした。
(Wrestling Observer Newsletter)
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