AEW世界タッグ王者のヤング・バックスのニック・ジャクソンが、40歳で死去したPAC(ベンジャミン・サッタリー)へ長文の追悼メッセージを送りました。約20年前の出会いから日本で受けた助け、AEWでの再会、最後に言葉を交わせなかった後悔までを明かしています。
現地9月27日、AEWはPACとして活動したサッタリーが死去したと発表しました。死因は明らかにされていませんが、飲食店の駐車場に停めたレンタカー内でぐったりしているところを発見されたと報じられています。
プロレス界から追悼の言葉が相次ぐ中、ニックはInstagramでPACとの長い関係を振り返りました。ニックは、若手時代にPACの試合を目の前で見て憧れたことや、日本では本人から現地での過ごし方を教わったことを回想。AEW設立前に再び交流するようになってからは、マット・ジャクソンとともにPACをロースターへ迎えたいと考えていたとしています。
「PACのような人は、もう二度と現れない」
彼がWWEで戦っていた数年間は連絡が途絶えていたけど、AEWが始まる直前にまたつながった。マット(・ジャクソン)と僕は、彼を絶対にAEWのロースターへ入れなきゃいけないと思っていた。リング上では信じられないほど才能があって、リングを降りれば本当に素晴らしい人間だったから。
彼とはたくさんの名勝負をしたけど、2023年1月、ロサンゼルスのラダーマッチで決着したAEW世界トリオ王座の7番勝負は、ずっと記憶に残ると思う。あの夜は、マット、ケニー(・オメガ)、僕、それにルチャ・ブラザーズ(ペンタ&レイ・フェニックス)とPAC、みんなで泣いたんだ。ただただ幸せで、本当に楽しかったんだ。
その1カ月くらい前の最初の試合で、僕が誤ってPACの鼻を折ってしまったのにね! 彼は一度もそれを僕のせいにしなかった笑 当時の僕は自信を完全に失っていたけど、PACがそれを取り戻す手助けをしてくれた。絶対に忘れない。
つい先月、メキシコでPACと試合をしたばかりだった。試合後、みんなであのすごい体験を振り返って、「この試合なら毎日でもできる」と話していた。観客があまりにも熱くて、僕たちは最高に高揚していた。あれが彼と同じリングに立つ最後になるなんて、少しも思っていなかった。
さらに胸が張り裂けそうなのは、僕が土曜日のラダーマッチのことで頭がいっぱいで、彼に挨拶すらできなかったことだ。そのことは一生背負っていくことになる。
今回のことで、毎日を最後の日だと思って、後悔のないように生きようと教えられた。愛する人には、どれだけ愛しているかをちゃんと伝えなきゃいけない。それを思い出させてくれた。
愛してるよ、ベン。
ニックとPACの関係は、憧れる存在から日本で支えてくれた先輩、そしてAEWでともに戦う仲間へと変化してきました。20年前にはPACを目標にしていたニックが、AEW設立時には今度は自分たちが彼をロースターへ迎えたいと考えていたという流れからも、PACが選手のキャリアに与えた影響の広さがうかがえます。
(情報源: Nick Jackson (Instagram) / AEW / Fightful)





