WWEは過去に何度かROH買収を狙っていたとされています。
その中心になっていたのはNXTを仕切っていたHHHで、NXTの競合団体だったROHの力を削ぎたい、買収して活動を停止させたいというアイデアがあったとされています。実際に交渉の席が設けられたこともあり、もしWWEが買収に成功していたら、プロレス界の景色は現在とは大きく異なるものになっていたでしょう。AEW設立の中心人物だったCodyとヤング・バックスはROHのトップスターでした。
実際にROHの買収に成功したのはAEWのトニー・カーン社長。彼はROHの持つ豊富なビデオ・ライブラリーも手に入れることができ、団体のブッカーとなることも発表しています。
先日、ROHのPPV「Supercard of Honor」にサプライズ登場し、久々に古巣復帰を果たしたサモア・ジョーは、ショー終了後の記者会見で、WWE在籍時にROHのライブラリーの購入を提案していたことを明かしました。
(トニーによるROH買収について質問され)かなり驚いたよ。特に、俺の以前の立場からするとね。どれだけWWEにあのライブラリーの購入を勧めたか。今回の件で、それがかなり難しいプロセスだったんだということがわかった。
(トニーによる買収の)ニュースを聞いた時、同時に知ったんだ。トニーがどれだけプロレスを愛しているか、どれだけROHとROHのプロダクトを愛しているかを。俺たちはミーティングでお互いのことを知っていたから、善き人の手に渡ったなと感じたよ。 ライブラリーは、敬意をもって扱われ、最高の形でファンのみんなに提供されるだろうと思った。俺は満足してる。
ライブラリーにはブライアン・ダニエルソンやCMパンク、セス・ロリンズ(タイラー・ブラック)、ケビン・オーエンズ(ケビン・スティーン)らのライブラリーが含まれており、WWEにとっても美味しい素材だったことは間違いありません。
トニーがそれをどのような形で活用していくのか、注目です。
(Fightful)