現役引退を表明したHHH、WWEに復帰したコーディ・ローデス。2人の関係は複雑です。
コーディはHHHの大ファンですが、AEW設立にあたって彼はHHHへの挑発を繰り返しました。旗揚げ興行「Double or Nothing」では、HHHを連想させる王座を破壊し、アンチWWE・アンチNXTである姿勢を打ち出したのです。
しかし、それでもリスペクトが消えたわけではありませんでした。TalkSPORTのインタビューに応じたコーディは、レッスルマニア38でのサプライズ復帰にあたってHHHと会話したことを明かしました。
俺たちは話をしたんだ。彼は彼らしい話し方だったね。みんな俺の乗っているバスに来てくれた。挨拶だったり、今後の予定だったり、そういう話題だったけど、最後に来てくれたのがHHHだったんだよ。俺のAEW時代のアシスタントも友人として来てくれたんだけど、彼も俺がHHHのファンだってことを知ってて、「最悪の秘密」だということもわかってる。あの瞬間は……ね(涙を拭う)。ワイルドで涙なみだの週末だったけど、HHHに会ったのも良い時間だったよ。
彼が元気な姿を見せてくれて嬉しかった。引退してしまうことは知っていたけど、彼にちゃんと気持ちを伝えられたし。俺が彼のファンで、いろんなところを参考にしたいと思っているということだけじゃなくてさ。セス・ロリンズ(コーディの復帰試合の対戦相手)は彼の弟子で、ファンを喜ばせるだけじゃなく、HHHのためにも試合をすることができた。俺たちレスラーは、たとえトップレベルの演者であるとしても、同時にファンでもある。本当に感動的な瞬間だったよ。
まあ、みんなも知っていると思うけど、俺はたくさんの悪口を言ったんだ。そのことは考慮しなければならない。彼の王座を破壊し、大声で、声高に、とても怒りながら悪口を言った。怒ってたんだ。でも、HHHと会った瞬間、怒りはなかった。なぜ怒る?WWEは俺に途方も無い金額を支払うんだ。俺は俺でいられるんだろうか?そんなことできるんだろうか!?かつて自ら去った場所に戻ってきたんだ、何も怒ることはない。むしろ、1つの章が……AEWでの誇らしく美しい章が終わり、新しい章が始まるんだよ。
引退したとはいえ、HHHはこれからもWWEの一員です。番組上で再会することもあるでしょう。AEWの元副社長として、NXTを率いていたHHHとどのようなドラマを演じてくれるのか、楽しみです。