ウォール・ストリート・ジャーナル誌によるスクープにより、スキャンダルが明らかになったビンス・マクマホン。
女性従業員と不倫関係となったこと、彼女をおもちゃのように扱ったとされること、彼女に300万ドルを支払う代わりに秘密保持契約を交わしたこと。WWEの役員会が実態の調査を行っており、ビンスは調査が終了するまで会長&CEOの職を辞し、クリエイティブ・コンテンツに関する職責に専念することになりました。また、彼の代わりに、休職中のステファニー・マクマホンが復職して暫定会長&CEOに就任することも発表されました。
この件について、団体内部の人々はどう考えているのでしょうか?
レスリング・オブザーバーによれば、選手たちはスクープがあるまで「このことをまったく知らなかった」とのこと。もしビンスがいなくなったらどうなるのか?団体の行く末は?と疑問に思う声も多かったようです。
また、Fightfulによれば、ビンスがSmackDownのオープニングに登場することが放送前に発表されたことについて、団体内ではネガティブな意見が多かったとのこと。ある選手は「重要なことが起きているのに、チープな視聴率対策をするなんて」と吐き捨てました。実際、SmackDownに登場したビンスはスキャンダルについて言及せず、短いプロモを披露してリングを下りました。
Mr. McMahon addresses the WWE Universe on #SmackDown. pic.twitter.com/P1AgclKU7s
— WWE (@WWE) June 18, 2022
ビンスは今後もクリエイティブ・コンテンツに携わりますが、このことについて、先程の選手は「ビンスがクリエイティブを担当している限り、WWEのカルチャーや内容が大きく変わるとは思っていない」とのこと。
一方、ステフが暫定とはいえ会長&CEO職に就くことについてはポジティブな意見が多いようです。彼女は選手たちから好かれていることがその要因となっており、ある女性選手は「物事はここから良くなる。調査が行われること、ステフの復職の両方が、団体における女性の扱いを良くする結果に繋がる」と期待しています。この選手は、団体内の女性が男性と同じ待遇・報酬を得られるようになることを望んでいるそうです。
また、別のトップ選手は、「こういうことが起きても、あまり大きな変化はないんじゃないかな。でも私はステフを愛しているし、いいことだね。調査が終わった時、もし状況がそれを許せばだけど、ビンスはクリエイティブ・コンテンツについてのポジションを維持しつつ元の役職に戻るんじゃないか」と予想しています。
(Wrestling Observer, Fightful, PWMANIA)