ビンス・マクマホンがWWEの元女性従業員と不倫関係を持ち、300万ドルの口止め料を支払ったというスキャンダルは団体に大きな影響を与えました。
WWEを象徴する存在であるビンスは、WWE役員会によるスキャンダルの調査が終了するまで会長&CEOを辞し、クリエイティブ・コンテンツ関連の仕事に専念。団体内で非常に強い影響力を持っていたとされ、ビンスのスキャンダルに巻き込まれる形で過去の不品行疑惑が浮上したタレント・リレーション部門責任者のジョニー・エース(ジョン・ロウリネイティス)は休職することになりました。ビンスの代わりは娘のステファニー・マクマホン。エースの代役を務めるのは、RAW & SmackDownのエグゼクティブ・ディレクターを務めるブルース・プリチャードです。
スクープから約1週間。団体内はどのような状況になっているのでしょうか?
PWInsiderによれば、この状況がどの程度悪くなるのか、団体への損害がどの程度になるのかを理解できている人は当然1人もおらず、スタッフたちは混乱に巻き込まれないようにするために「沈黙を保っている」そうです。ビンスはともかく、エースの今後はまったく不透明な状態で、今後の団体内で誰が権力を持つようになるのかがわからないという状況で発言することは、スタッフたちにとってリスクなのでしょう。ちなみに、WWEのトップ権力者グループには、ビンスとエース、そしてプリチャードの他に、WWE役員会によるスキャンダル調査の陣頭指揮を取るニック・カーン社長、そしてこのスクープの中でまったく名前が出てこないエグゼクティブ・プロデューサーのケビン・ダンの2人がいます。
また、ビンスの代わりに暫定会長&CEOに就任したステフには「たくさんの同情が寄せられている」とのこと。どう考えたってステフが得をするような状況ではありませんし、家族のために休職していたのに父親のスキャンダルで急に復職することになったのも気の毒です。また、マクマホン・ファミリーに関連した話題では、夫ビンスのスキャンダルが大きな話題になる中、リンダ夫人は相変わらず強い存在感を示しているそうです。
WWEに平穏が戻る日は来るのでしょうか…。