オーストリア出身の巨人、ギュンター。
「ウォルター」のリングネームでインディシーンやNXT UKで大活躍していた彼は、アメリカへの移住に乗り気ではなかったためメインロースターへの昇格が遅れていたものの、覚悟を決めてついにアメリカへ移り住み、リングネームを「ギュンター」に変更してメインロースターとしての活動を開始します。ビンス・マクマホンの命令により体重を減らし、ビンスが考える「テレビ向きの体型」となった彼は、インターコンチネンタル王座を獲得するなど、団体内で一定の評価を得ています。
NXTのGMを務め、ブランドの発展に大きく貢献したウィリアム・リーガルは、ギュンターがアメリカでの活動を本格的に開始し、メインロースターとして羽ばたいていく準備を始めたのとほぼ同時期にWWEから解雇されたため、その様子を間近で見ることはできませんでした。しかし、彼はギュンターを非常に高く評価しています。自身のPodcast番組の中で、彼はギュンターを次のように評しました。
彼は自分が何者であるかを理解し、一番得意なことに専念している。「自分向きではない」と思うことは何もしないし、何をするべきかを正確に把握しているんだ。そうなるまでに時間はかかってしまったけどね。
彼がWWEのトライアウトを受けた時のことを覚えてるよ。その頃、彼は自分自身のことをちゃんと理解できていなかった。ただ、自分を理解した後のウォルターというレスラーは……今はギュンターだね。完璧なヘビー級のライオンになったんだよ。
俺の話だけど、俺のプロレスのスタイルに大きな影響を与え、助けてくれたのは、一緒に戦うのが楽しみな先輩レスラーだったんだ。テリー・ラッジという人でね。彼は20代前半だった俺にプロレスのやり方や考え方を教えてくれた。「プロレスラーは大きなネコ科動物のように戦うべきなんだ」って言ってたよ。身体が小さいならチーターのように、中くらいならピューマのように、大きめなら虎やヒョウのように。ヘビー級はライオンか虎、その中間のような戦いをするべきだ、っていう教えだね。レスラーのムーブや攻撃の手法、その方法……良いレスラーのそれは完璧に理にかなっている。
ギュンターは完璧なライオンだ。ライオンであるための方法を正確に理解している。ライオンのやり方を考えてみようか。相手を付け狙い、機会を伺い、必要な時にピシャリと叩く。全力で走る。そして仕留める。彼は役割を完全に理解しているんだ。完璧なライオンになる方法を知っている。それこそが、本当に優れたヘビー級レスラーのあるべき姿だよ。
大絶賛ですね。ギュンターは現在のプロレス界で最も優れたレスラーの1人だと思いますし、メインロースターになってもライオンであり続けてほしいです。
(Fightful)