レスラー同士の友情は美しく、いつの時代も「良きもの」としてポジティブに見られてきました。
その一方で、レスラー同士の不仲は必要以上に話題にされることも多く、不穏な抗争の火種になることもしばしば。ファンはレスラーたちの実生活を断片的な情報から知り、それを「プロレスを楽しむこと」に応用します。業界最大手のWWEでも「不仲」になる選手たちは少なくありません。
現在のWWEで言えば、リドルとセス・ロリンズはガチで仲が悪いことで有名です。2019年、リドルの前妻がWWEの女性スーパースターたちへボディシェイミング(人の見た目を馬鹿にしたり、批判したり、意見を言ったりすること)したことが発端となり、彼女が馬鹿にした人の中にロリンズの妻ベッキー・リンチも含まれていたのです。
その後、ロリンズはリドルへの嫌悪感を隠さず、彼と仕事をすることに興味がないとまで言い放つほどになりました。2021年、リドルはtalkSPORTによるインタビューの中で、ロリンズとの関係に言及しています。
正直に言うと、俺はセスと何度も話をしているし、それは向こう側にとっても同じことなんだけど、俺たちが親友になることはないだろうね笑 俺たちはタイプがまったく違うんだよ笑
とはいえ、プロレスが好きなのは同じだ。俺の大切なパートナーがベッキーのことを好きじゃないと言ってしまったのは知ってる。俺は彼女のことが好きでも嫌いでもないよ。あの後、セスは俺を嫌うようになった。ベッキーもそうだったと思う。理解できるよ。それが実際のところだ。
(リドルの元妻によるdisについて)俺たちは話をした。彼に伝えたのは……今から言うのは、その時に彼に伝えた言葉そのものだよ。「なあ、彼女はあんな事を言ってたけど、俺はそうは思ってないからな。くだらねえこと言いやがって、って感じだよ。クールじゃない。俺は君に申し訳なく思っているんだ。彼女の分も謝りたい。そう思っていることは知ってほしい」。
それで、セスは俺の顔を見て、「なんてこった、そんなことを言われるとは。みんなから色々聞いていたから、期待してなかったよ。クールだな。ありがとう」と言った。これで終わりにしたんだ。「俺の話を聞いてくれてありがとう、bro。これからは良い関係になれるといいな」って伝えてね。そして、俺たちは一緒に仕事をするのに十分な関係を築いている。友達だとは思ってないけど。
現在、2人は抗争中です。ロリンズはTwitterでリドルとの過去の出来事を引き合いに出し、こんなことをツイートしました。
この男のことはずっと嫌いなんだ。ナッシュビル(SummerSlamの開催地)では報いを受けてもらう。
さあ、2人の抗争はどのような決着を迎えるのでしょうか?
I’ve hated this guy for a long time. Nashville is gonna be a reckoning. #SummerSlam #RollinsvsRiddle https://t.co/Ey37VRsGDZ
— Seth “TAMPA BAYIN” Rollins (@WWERollins) July 19, 2022