2019年10月、WWE・NXTとAEW・Dynamiteは水曜日夜に放送される裏番組同士となりました。
これにより、両番組によるテレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」が勃発。2021年にNXTの放送曜日が火曜日に移動したことで戦争は集結し、視聴率などのレイティング争いで常にNXTをリードしていたDynamiteの勝利という形になりました。
敗れたNXTを率いていたHHHは、敗北により団体内部の地位が危ぶまれるようになり、有害な権力闘争へ巻き込まれることに。ビンス・マクマホンの引退によりWWEのクリエイティブを引き継ぐことにはなりましたが、一時は団体上層部としてのキャリアが危ぶまれました。
以前からHHHはウェンズデー・ナイト・ウォーズに対して一貫した態度を取っています。先日公開されたアリエル・ヘルワニによるインタビューの中でもその態度を継続しており、かつての戦争について、
みんなあのことにすごくプレッシャーをかけているけど…「対立した戦争」について……。あれは全然戦争じゃなかったんだよ。まず、彼らがWWEの育成システムを打ち負かしたかというと、そうじゃないからね。「戦争に勝たなければならない」というプレッシャーすらなかった。
と発言しました。
HHHがこうした発言をする度に、AEWの重鎮クリス・ジェリコは反論しています。今回のHHHによる発言について、ジェリコはまたしても異議を唱えました。
またか。彼は物語を捻じ曲げ、歴史を変えている。笑わせるよ。戦争が始まった時、NXTは決して育成システムとしての役割だけを担っていたわけじゃない。WWEの第3のブランドだったじゃないか。我々の争いは短距離走ではなく、マラソンになった。あいつらが言ってることは全部デタラメだよ。AEWがWWEの育成システムを打ち負かしたとか何とか、連中があの戦争のことをどう呼ぼうと勝手だけど、まあよく言うよな?
古いニュースだ。番組はクソ。NXTはクソ。いい番組じゃなかったってことは、向こうだってわかってる。彼らが負けの代償を払ったのかどうかは知らないけど、まあ払ったわけだろ?HHHがあんなことを言ったのは、おそらく俺たちがNXTに勝ったことへ腹を立てているから、AEWが存在することにイラついているからだろうよ。
でもな、俺たちはWWEのことなんか気にしていない。俺たちのショーのことだけに集中してるんだ。AEWとしてファンに提供できる最高のストーリーを演出することだけに。俺たちのファンベースを構築し、レイティングを上げることを頑張っている。
AEWはこれからも存在し続けるだろう。これだけは言っておくが、AEWのボス(トニー・カーン社長およびオーナーのシャヒド・カーン。カーン一族は世界的な大富豪)はおたくのボスよりもずっと金持ちだ。はるかに資金源がある。AEWと契約をしたら、他所に行こうとは思わなくなるだろう。成長し続ける団体だしな。
で、そのことにWWEはイラつくわけだ。当然だよな?向こうは歴史のある団体なのに、俺たちの存在が許せないわけだ。ま、別にいいけど。AEWはWWEの存在なんて気にしないしな。彼らは5万人の観客の前でPPVを開催するような団体なのに、なぜAEWのことを気にするんだ?
お互いに同じようなことを言い続けてきた2人ですが、HHHがWWEのクリエイティブを引き継ぐようになってからも続くのでしょうか?