AEW設立の中心になったのはThe Eliteのメンバーたち(ケニー・オメガ、ヤング・バックス、Cody、ハングマン・ペイジ)ですが、団体運営の中心はトニー・カーン社長です。
根っからのプヲタ、かつ大富豪。プロレスファンが夢に見るようなことを実現し続け、ファンからの支持を集めています。手腕には賛否両論ありますが、 業界で働く人たちにWWE以外の大きな選択肢を提供しているのは大きな功績です。
スワーブ・ストリックランドのPodcast番組に出演したケニーは、2019年に東京ドームホテルでトニーと初対面した時のことを振り返りました。
東京ドームホテルの部屋に行ったら、彼が話をしてたんだ。「彼がプロレスの歴史に造詣の深い人なのは間違いないな」と思ったね。なんでも知ってるんだよ。超ディープなオタクで、プロレスの未来予想とか、我々に実現可能かもしれない物事についての興味深いデータを持ってた。
覚えているのは、彼はとても熱心で、「団体を始めようと思うんだ」と言っていたこと。「テレビ局との契約を得られるかは分からないけど、自分達のストリーミングサービスを買い取ったりとかして、団体のプロダクトを見てもらえる方法をなんとかして作るよ。やってやる」とも言ってた。
俺にしてみれば、そういうタイミングだったのかな、って感じだね。クリス・ジェリコやジム・ロスと契約できるなんて、なかなかないことだよ。ジョン・モクスリー、俺、ヤング・バックス、コーディ・ローデス、ハングマン・ペイジ。団体の基礎を固められる人材だ。あの時じゃなかったら実現しなかったかもしれないよね。
当時の俺は、「今、アメリカのプロレスにチャレンジするべきなのか、わからない」という気持ちでね。新日本プロレスでの活動には満足していたし、幸せを感じていたからさ。でも、同時に、いつまで続けられるんだろう…という不安もあったね。
(Fightful)