現在、WWEは雇用凍結状態にあると報じられています。
2023年に入ってから、WWEは目立ったロースター補強にに着手していません。報道によれば、現場の選手たちは「2023年1月にビンス・マクマホンが団体売却を目的に復帰したこと」がその原因になっているという認識のようです。ビンスがどうこうというよりは、売却に向けた交渉を進める中でロースターを増やすのは難しいのでしょう。むしろ、売却などの動きでは人員削減が行われることもあります。
エンデバー社による団体買収が発表された後も、UFCと統合して新会社を設立することになるため、人事的に難しい状況かもしれません。
Fightfulによれば、HHHは元NWA世界ヘビー級王者のニック・オールディスを獲得したがっていたようですが、売却に向けた動きが始まったことで話が進まなくなったとのこと。
また、タレント・オペレーション&ストラテジー担当シニア・バイス・プレジデントだったジェームズ・キンブルが2023年2月に解雇されたことも、雇用凍結状態になった理由の1つとして考えられているそうです。
Linkedinのプロフィールによれば、キンブルはスポーツやエンターテイメントの分野で活躍してきたビジネスマンで、2020年にWWEへ入社。戦略的成長とイノベーションの推進についての実績を持っているそうです。リクルートの経験もあるそうなので、選手の獲得において手腕を発揮していたのだと思われます。
WWEは、結果的にAEWへの移籍を決断したジェイ・ホワイトとのコミュニケーションがうまくいっていなかったとされています。もし彼が2月に解雇されていなかったら、WWEとAEWの選択肢を熟考していたジェイへのアピールを積み重ねることができていたかもしれません。
(Fightful, Wrestling Inc)