現在、ハリウッドでは脚本家組合や俳優組合による大規模なストライキが行われており、映画・テレビ業界に大きな影響を与えています。プロレス界にはこうした労働組合が存在せず、レスラーやスタッフたちが一丸となって意思表示することはありません。
労働組合を望むレスラーの声が話題になることはたまにありますが、具体的な動きはありません。WWEでは、契約中に労働組合結成の話をすることが禁止されているという噂もあります。
脚本家・俳優たちがストを決行している背景には、ストリーミング時代・AI時代の業界が彼らの収益面にネガティブな影響を及ぼしている…という状況への反発と改善要求が背景にあります。彼らが関与するエンタメの停滞は、プロレス界にメリットをもたらす可能性もあるようです。
スワーブ・ストリックランドのPodcast番組に出演したヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)は、プロレス界に労働組合が存在しないことへの嘆きや、ハリウッドで起きているストライキがプロレス界に与える影響の予想を語りました。
マット:プロレス界が労働組合の必要性を理解していないのは悲しいものだ。今は組合が存在しない。いつか結成される日が来るかどうかは、俺にはわからない。NBAのように選手たちの労働組合が結成されたり、そうした契約を結ぶことができるようになるだろうか?
(ハリウッドで起きているストライキについて)マット:俺が考えていたのは……コロナのパンデミックが起きていた時、多くの業界人が番組やオリジナル・コンテンツを製作できない状態だった頃、それでも番組を作り続けていたAEWは繁盛したんだ。俳優組合のストが6ヶ月も続けば、俺たちはその恩恵を少しくらいは受けることができるだろうね。
俺たちは毎週のようにオリジナル・コンテンツを提供している。プロレスは、何が会っても動き続ける。パンデミックでさえAEWを止めることはできなかっただろ?だから、この状況によってもう少し注目を集めることができるようになるかもしれないね。