レッスルマニア40のメインイベントで対戦するローマン・レインズとコーディ・ローデス。このブッキングが正式決定するまでの経緯は複雑です。
1月のRoyal Rumbleに勝利したコーディ・ローデスですが、優勝を争ったCMパンクが負傷したことによりクリエイティブの変更を余儀なくされ、対戦を希望していたレインズではなくセス・ロリンズと対戦する方向で計画が進んだ時期もあった……と報じられています。しかし、彼のかわりにザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)がレインズと対戦するというブッキングにファンが猛反発し、WWEは計画を変更。コーディをレインズと対戦するスポットに戻したのでした。
レスリング・オブザーバーは、「コーディはレッスルマニア40に向けたブッキングの混乱をどの程度知っていたのか」を報じています。
まず、彼に「レッスルマニア40でレインズと対戦する計画だ」と伝えられたのは2023年の秋。その後、2024年1月3日にロック様がWWEの親会社TKOの取締役に就任した際の取引で「レッスルマニアでレインズと対戦する権利」を得ましたが、このことはコーディには伝えられませんでした。
そのため、彼は事情を知らない状態でRoyal Rumble当日を迎え、ショーの開催前に「ロック様VSレインズ」の計画を知らされたのだとか。それでも彼がRoyal Rumbleに優勝する計画は変わらず、レインズとの対戦は「2024年下半期に行われる」ということを前提に、勝利後のレインズとの対戦アピールを実行した……といいます。
現地2月2日に放送されたSmackDownでレッスルマニア40でのレインズとの対戦をロック様に譲ったコーディですが、これはHHHが出したアイデア。「ファンも納得するはずだ」と彼は考えましたが、大きく裏目に出ました。本来であれば、ロック様とレインズの対戦が実現する経緯は、「コーディが怪我をしてしまう」ことがきっかけになる計画だったそうです。
怪我よりは譲ったほうが良い選択だ……という目論見は、結局のところ「譲った方がよっぽど酷い」という結果に。ロック様があまりにもファンからひんしゅくを買ったため、それを活かして彼はヒールターンすることに。計画もレインズVSコーディに戻りました。
複雑な経緯を辿ったブッキングでしたが、2023年のレッスルマニア39でコーディがレインズに破れた後、世界中のファンが翌年のレッスルマニア40での再戦を望み、WWEもその計画を立てていました。結局は元通り。一連の騒動でロック様はヒールとして最高の状態を得ましたし、終わりよければすべてよしです。パンクの負傷が原因で混乱したという説は少し弱まりそうですね。
(Wrestling Inc, Wrestling Observer)