ジャック・ペリーとAEWのステータスについて、様々な噂が飛び交っています。
2023年8月、AEWのイギリス大会All Inに参加したペリーは、バックステージでCMパンクと大喧嘩。これが原因でパンクはAEWから解雇され、ペリーは出場停止処分を課されました。その後、ペリーは現在に至るまでAEWに復帰できておらず、現在は新日本プロレスへ参戦中です。
昨日、レスリング・オブザーバーは「ペリーはAEWトニー・カーン社長に対して謝罪を続け、許しを求めたりした。新日本でやっていることは、将来的にAEWへ復帰するためのストーリーだ」と報じましたが、後にこれを訂正しています。ペリー本人から物言いがあったようです。
オブザーバーが報じたペリーの主張によれば(つまり、オブザーバーはペリーに直接取材した上でこの報道を発表している)、All Inの後、彼のもとにトニーから2ヶ月間も連絡がなかったといいます。ペリーもトニーに対して謝罪せず、トニーの弁護士に対して「こちらから連絡することはない」と伝えていたとか。
両者は11月のPPV「Full Gear」の前に面談を設定し、12月にペリーがAEWに復帰する計画について話し合ったといいます。しかし、これはパンクが11月のSurvivor SeriesでWWEへ復帰したことでお蔵入りに。
その後、ペリーは新日本のレッスルキングダムに参戦することを希望しましたが、物流上の理由で叶わず。新日本プロレスの海外戦略に欠かせない存在で、AEWのフロントオフィスでも働いているロッキー・ロメロとトニーの協力を受けて2024年1月から新日本での活動をスタートさせたそうです。
現時点で、ペリーとAEWの契約は残っています。彼は退団を要求したそうですが、トニーはレスラーを契約途中で解雇しない方針を取っており、これを拒否。ここ数ヶ月、両者の間で会話はなく、ペリーが新日本でやっていることや、1月のアメリカ大会でAEWの契約書を破り捨てたこと、「スケープゴート」という言葉を使っていることについて、AEWから一切の許可を得ていないそうです。
ロッキーの協力を得たうえで新日本に参戦しているわけですから、ロッキーがAEW側に話を通しているのだとは思いますが、現在の活動についてトニーの承諾を一切得ていないのは驚きです。
トニーは、パンクの退団の原因になったペリーとの喧嘩について激怒しており、これがペリーのAEW復帰を阻んでいるという報道も最近ありましたが、今回のオブザーバーの報道にある「ペリーの復帰計画がパンクのWWE復帰によってお蔵入りになった」という内容はそれを裏付けているように感じます。
トニーはペリーの新日本での活躍をチェックしており、4月の新日本「SAKURA GENESIS」ではタッグマッチでジョン・モクスリーとペリーが対戦します。復帰の道が完全に絶たれたわけではないでしょうし、トニーがペリーに対して今も激怒しているのであれば、SAKURA GENESISでのこのブッキングは認めなかったでしょう。ただ、復帰がいつになるかはまったくわからない状況です。