2024年3月、ロンダ・ラウジーはインタビューの中でWWE時代にドリュー・グラックからセクハラ被害を受けていたことを告発しました。
バックステージでスウェットパンツの紐を掴まれた…という不快な出来事の経験を彼女が語ったことにより、グラックのWWE内部での立場は非常に危うくなりました。先日、彼はWWEから退団。当初は「解雇された」と報じられていましたが、HHHは「解雇ではなく契約満了」とコメントしています。
彼がWWEから離れた後、選手たちの間で彼の評判が非常に悪かったことや、彼が「いじめ」行為に加担していたことが明らかになりました。対戦相手を故意に頭部からリングに叩き落としたり、負傷箇所をわざと攻撃したり……悪質な行為があったようです。
これまでの報道では、彼がWWEから去ることになった大きな要因が何だったのかは特定されていませんでした。ラウジーによる告発や「いじめ」が話題になっていたものの、それが要因になっていたかは特定されていなかったのです。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、WWE内部の複数の人物が「グラックがWWEを去ったのは、ラウジーによる告発に関係している」と証言しているそうです。告発の後、WWEは内部調査を実施しましたが、明確な結論を出すことはできませんでした。それでも、WWEはグラックとの契約を更新しないことを決断。彼を守りたい、という意思がなかったのは、前述のいじめが影響していたかもしれません。
選手としてだけでなく、バッド・バニーのトレーナーを務めるなど、バックステージでの仕事もこなしていたグラック。今後のキャリアはどうなるでしょうか。対戦相手を故意に怪我させようとしていたことが明らかになった今、インディ団体が彼をブッキングするのは難しいかもしれませんが…。
(Wrestling Observer, Wrestling Inc)