かつて新日本プロレスやROHで活動していたACHは、WWE移籍後の2019年6月にリングネームをJordan Myles(ジョーダン・マイルス)に変更しました。今後のNXTでの活躍が期待される中、WWEが作った彼の新Tシャツのデザインに対してマイルス本人が猛批判するという異例の事態が起きています。
ミンストレル・ショーにおけるブラックフェイスのメイクに似たデザイン。マイルスは、「これはローリング・ストーンズ風のデザインだ」と説明されたそうです。怒りが収まらないマイルスは「これを作った奴らは後悔するだろう」とコメントしています。
ミンストレル・ショーは、そのステレオタイプ的でしばしば見くびったやり方で黒人を風刺した。ミンストレル・ショーは1830年代に簡単な幕間の茶番劇(Entr’acte)として始まり、次の10年には完全な形を成した。19世紀の終わりまでには人気に陰りが出て、ヴォードヴィル・ショーに取って替わられた。職業的なエンターテインメントとしては1910年頃まで生き残り、アマチュアのものとしては地方の高校や仲間内や劇場などで1950年代まで存続した。
独立以来、アメリカでは黒人やインディアンをはじめとする有色人種に対する人種差別が合法なものとされていたが、人種差別との長い戦いの末に1964年に公民権法が施行され、有色人種が法的にも社会的にも人種差別に勝利し、政治的な影響を持つようになった結果、ミンストレルは人種差別を助長するものとして大衆性を失った。
引用: Wikipedia
ブラックフェイス (英語: Blackface) は、黒人以外の演者が黒人を演じるために施す舞台化粧、それに起因する演者および演目。19世紀に流行し、「プランテーションのハッピー・ゴー・ラッキー・ダーキー」(のんきな黒人。ダーキーは蔑称)、「ダンディ・クーン」(クーンは黒人を表す蔑称)など人種的ステレオタイプを広める結果となった。
引用: Wikipedia
マイルスの怒りのコメント。
私の声が届くまで投稿を続ける。何を言っても何をしても謝らないぞ。
表現は大事なものだ。
もしHHHやビンス・マクマホンの目に私がこういう風に映っているというのなら、これはすべてのアフリカ系アメリカ人のパフォーマー、ファン、そしてサポーターへの侮辱だ。
このTシャツは既に販売が停止されており、ルーニー・テューンズ風のTシャツが代わりに売られているそうです。
どうしてこんなデザインに販売許可が下りたのでしょう?「このデザインの持つ差別性が意図的なものであるかどうか」という決着の見えない議論は重要ではなく、差別的だと思われかねないデザインのTシャツに対し、団体内からストップがかからなかったということに大きな問題があると思います。全世界を股にかけようとしている団体がこれでは……。WWEはこの件についてどう説明するのか、注目せざるを得ませんね。
(参考: 411MANIA)
■追記: WWEが声明を発表しました。