2002年から2008年までのWWEを指す「Ruthless Aggression Era」。WWEの全盛期とされるAttitude Eraを生き残った大物たちが活躍したほか、ジョン・シナのようなビッグスターも生まれた、まだ過激さの残る時代でした。
当時のWWEでは非常に激しい競争が繰り広げられていました。競争があるのは今のWWEでもそうですが、当時との違いは「環境」。理不尽な理由で潰されたり、活躍の機会が与えられないこともありました。
その時代を生き抜き、現在はAEWに所属するMVPは、AEWのトップスターであるウィル・オスプレイとハングマン・アダム・ペイジ、そしてG1 CLIMAXへの出場も期待されているブロディ・キングなら、Ruthless Aggression Eraでも活躍できただろう…と太鼓判を押しています。この称賛が持つ意味は大きいです。
当時は、今みたいな人材管理部門もなかったし、「保護なんて概念もなかった。たとえ才能があっても、ボーイズクラブに入れなかっただけで追い出された選手がいっぱいいたんだ。
だから思うんだよな。今ほど多様性もなく、過酷な環境だったあの時代、どれだけの「未来のスーパースター」が潰されてきたのか……ってさ。
ウィル・オスプレイみたいに才能があって、礼儀正しくて、誰からも好かれるタイプの選手なら、あの時代でもうまくやれたはずさ。
アダム・ペイジもそう。精神的にもタフで、自分を持ってる。だからあの時代でも通用したと思うよ。あとはブロディ・キングだね。あの荒々しい時代でも自分を貫けたと思う。あの体格と存在感なら、誰にも舐められなかっただろうな。
今はもう、昔のように誰かが「追い出される」ようなことはない。これは業界の進化だよ。

(Inside The Ropes)
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