2011年から2013年にかけて新日本プロレスへ参戦していたMVP。彼は新日本に大きな遺産を残したようです。
WWE復帰を経て現在はAEWに所属する彼は、最新のインタビューで「新日本の動画配信サービス、NJPW Worldのアイデアを出したのは俺だ」と明かしました。当時社長だった菅林直樹氏に対し、海外マーケティングの重要性を必死に説明したのだとか。NJPW World立ち上げ発表が2014年ですから、タイミング的には合っています。
NJPW Worldのアイデアは、実現するずっと前に俺が菅林社長に提案したんだ。当時社長だった菅林、邪道、レッドシューズ海野、タイガー服部とミーティングをした時にアイデアを出したんだよ。
俺は彼らに言ったよ。「あんたたちは、とてつもない大金をみすみす逃しているぞ。アメリカ、イギリス、オーストラリアには英語圏の巨大なファン層がいるのに、彼らに向けたマーケティングをしていない」ってな。
「英語翻訳付きのウェブサイトが必要だ」とも言ったよ。彼らは日本の外にいる観客のことを考えてなかったからな。英語圏のファンがコンテンツにアクセスできるようにしなきゃダメだ。アメリカのファンに向けた英語のYouTubeページを開設する手もある」って提案した。
こうも言ったな…「週に3試合ピックアップしてYouTubeに載せるんだ。俺が実況できるアメリカ人を2人連れてくるからさ。英語圏のファンに情報を流して、アメリカのファンもグッズを買えるようにするんだ」ってな。俺だって、蝶野正洋Tシャツを買うためなら何だってしたはずだからさ。
MVPはまた、SNS上でそのコンセプトについての話題作りをしたことも振り返りました。
要点を伝えるためにやったことだけど…当時はまだInstagramはなくて、Twitter(現X)だけがあった。俺は「もし新日本に商品を英語で宣伝してほしい、あるいは試合を英語で見られるようにしてほしいなら、菅林に言ってくれ」って投稿して、彼をタグ付けしたんだ。
その結果を見せて、「ほら、どれだけの人が反応してるか見たか?」って聞いたよ。彼はあまりユーモアのセンスがある方じゃなかったけど、真顔でスマホをスクロールしながら、少し怒ってるようにも見えたな。
俺は「これが金になるんだよ。この人たち全員が金なんだ」って言った。だからそう、これは実話だ。俺がNJPW Worldを発明したんだよ。存在する前に俺がそのアイデアを売り込んだんだ。
(Fightful)
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