AEWのトニー・カーン社長は、2023年にWWEが団体売却に乗り出した際に69億ドル(約1兆1000億円)もの巨額の入札をしました。
結局、買収に成功したのはUFCの親会社エンデバーでしたが、トニーは「入札額は妥当だった」と今も考えています。しかし、入札プロセスは他の候補者よりも困難なものだったようです。
最新のインタビューで入札を振り返った彼は、WWEが候補者たちに提供した情報が自分に与えられなかったこと、一般に流通している情報を頼りにプロセスに取り組まざるを得なかったことを明かしました。
AEWのCEO兼オーナーという立場の俺にとって、あれは市場における非常に興味深い機会だと感じたよ。7年前にチャレンジャー団体として旗揚げした時は、こんな立場を検討する機会すら得られるとは思ってもみなかった。
そして、いくつかの制限があったことを考えると、他の連中と比べて俺は手探り状態だったと思う。このうちのいくつかは公にされている情報だろうね。プロセスは尊重するし、話せることは限られている。ただ、入札をまとめるために俺が持っていた情報に基づけば、基本的には他の誰もが持っている市場情報と同じだった。だからこそ、俺が提示した入札額は株式市場の価格に非常に近いものだったんだ。
一般大衆以上の情報は持っていなかったんだ。データへのアクセス権を与えられなかったからね。だからこそ、他の連中は俺よりもプロセスの先へ進めたんだろうな。俺が関与した後にどうなったかについては、他の3者との関係もあって言えないが、なぜWWEが俺にデータへのアクセス権を与えたがらなかったのかは理解できたよ。
また、彼は当時のAEWについて、オカダ・カズチカやメルセデス・モネらの獲得に向けた大型契約も準備していたことを明かした上で、「多忙を極める状況でも、WWE買収に取り組まなければ後悔すると思った」と心境を語っています。
WWEを買収できたとしても、その後の計画をどうするかまではまったく検討できていなかったんだ。でも、プロレス界で何が起きているかを知っていたからこそ、あそこで俺が取った行動には意味があったと思っているよ。
規模の大きな話すぎて呆然としてしまいますが……大富豪カーン一族がその気になれば1兆円を超える金額を動かせるというのは、プロレス界にとって良いことだと思います。
(Wrestling Observer)
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