WWE殿堂入りを果たしたAJスタイルズが、自身に向けられる「会社の犬」といった見方に反論しました。スタイルズは、自分が守りたいのはWWEという団体ではなく、そこで懸命に働く仲間たちだと説明し、対抗団体のAEWを批判するつもりもないと語っています。
AJは2026年のRoyal Rumbleで現役を引退してWWE殿堂入りを果たし、現在はWWEでスカウトの役割を担っています。ヤング・バックスやケニー・オメガなどAEWに多くの仲間たちがいることからAEW移籍を予想する声もありましたが、本人はWWEでキャリアを終えました。さらに、何かと批判されがちなWWEの様々な事象に対しても擁護の立場をとってきました。
こうしたWWEへの忠誠ぶりから、一部のファンから「すっかりWWEの犬になった」と批判されるようになりました。スタイルズは自身のPodcast番組The Phenomenally Retroでこの見方に触れ、批判を承知のうえで、自分は今働いている団体を気に入っていると率直に認めています。
みんなが何と言おうと、自分は今働いている団体が気に入っているんだ。「またひとり会社の犬が」なんて言われるタイプじゃない。
自分の仕事は、所属する団体のために最善を尽くすこと。どの団体で働こうと、そのために全力を尽くす。それが自分という人間なんだ。
前にも言ったけど、これはWWEを守っているわけじゃない。WWEで働く人たち、自分の仲間、大切に思っている男たち、そして大切に思っている女性たちを守っているんだ。
その一方でAJは、これがAEW批判を意味するわけではないとも語りました。AEWの選手たちも独自性を出そうと同じように試行錯誤しているのであって、違うからといって叩く理由はないという考えです。
AEWを叩くつもりはない。あそこの連中も、まったく同じことをやっているんだから。自分たちなりに何かをやろう、人とは違うことをやろうとしている。その気持ちは分かるよ。
だから、俺はAEWを叩くようなことはしない。そういうのは自分の流儀じゃないんだ。人それぞれでいい。片方の団体が好きで、もう片方は好きじゃない。それはそれでいいんだ。
自分がいる団体とは番組の色が違うというだけで、どちらかを叩く理由なんてない。自分はそんなことはしないよ。
スタイルズの姿勢をどう見るか
注目したいのは、AJの言葉が、WWEとAEWを対立軸でとらえがちなファン心理と一線を画している点です。スカウトとして次世代を見出す立場になった今、彼の忠誠が向かうのは団体という看板ではなく、そこで汗を流す個々の選手たちです。守るのは会社ではなく人だという整理は、団体の枠を超えた職人的な視点の表れと言えます。
とりわけAJは、ヤング・バックスやケニー・オメガなどAEWの中心選手と深い親交を持つ人物です。その彼が対抗団体にも敬意を払い、団体間の煽り合いに乗らない姿勢を示したことは、両団体を分け隔てなく応援するファンにも好ましく響くのではないでしょうか。
(情報源: The Phenomenally Retro Podcast / ITR Wrestling)
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