新日本プロレスなどで活動するバッド・デュード・ティトが、Bodyslam.netのインタビューで、レスラーとしてのメンタルヘルスの悩みを率直に語りました。何の保証もないこの世界で次のブッキングを待ち続ける不安や、自分自身への厳しさが大きな負担になっていると打ち明けています。
ティトはインディシーンを中心に約15年のキャリアを積み、新日本ではユニット「TMDK」のメンバーでもあるレスラーです。近年はAEWやROHでも機会を得るようになり、2026年6月にはAEWでケニー・オメガと対戦するなど、着実に活躍の場を広げてきました。
そのティトがBodyslam.netのインタビューで、成功を追い求めるなかで抱えるメンタル面の葛藤について語りました。
自分がいちばん苦しんでいるのは、たぶんメンタルの部分だと思う。自分にすごく厳しいタチだからね。この業界では、何ひとつ保証がないんだ。
今月はAEWで試合をして、それは最高だった。でも、そのあとどうなるのかは分からない。それが精神的にこたえるんだよ。まさに終わりのない努力の連続でね。
もっと多くのブッキングを、もっといいブッキングをと、毎日必死にもがいている。俺はこれで生計を立てているんだ、試合をすることでね。大きなスポンサーもいないし、後ろ盾になってくれる大きな会社もない。頼れるのは自分だけなんだ。
だから、そこが一番辛い部分かもしれないね。それに、俺は本当に成功できるんだろうか、といつも考えてしまうんだ。……結局、次のブッキングはいつ来るんだろうと考え続けること。それが、精神的にいちばんきつい部分なんだと思う。
ティトは、業界には自分の歩みを応援してくれる仲間もいると語る一方で、周囲に置いていかれないよう、高いレベルを維持しようと必死になってしまうと明かしました。さらに、自分はレスラーとして十分な実力があるのかという思いにとらわれ、パフォーマーとして自分を疑ってしまうことが多いとも打ち明けています。
ティトの告白が映すもの
注目したいのは、華やかなリングの裏側で、多くのレスラーが「次の仕事はいつ来るのか」という不安と向き合っているという現実です。ティトのように大きな後ろ盾を持たない選手にとって、成功への道のりは精神的な消耗を伴うもの……。彼の言葉は、その現実をあらためて浮き彫りにしています。
近年、プロレス業界ではメンタルヘルスをめぐる問題が少しずつ語られるようになってきました。トップスターだけでなく、キャリアを築いている途中の選手が自らの弱さを率直に明かしたことは、多くのレスラーが抱える現実を知るきっかけとなる発言だったと言えそうです。

(情報源: Bodyslam.net / Wrestling Inc)
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