WWEの人気スーパースター、アリスター・ブラック。RAWのエグゼクティブ・ディレクターを務めるポール・ヘイマンからも高く評価されている彼は、2016年の入団以降、着実にキャリアを積み重ねています。
主にヨーロッパのインディシーンで活躍していた彼が入団する際、NXTのシニア・ディレクターを務めていたHHHはこんなメッセージを伝えたそうです。
彼がやってくれたこと、つまり、ハンターのことを「ボス」と呼ぶ理由になっていることというのは、俺のことを信じてくれていて、俺を変えようとしなかった、ということなんだ。彼は俺にこう言った。君のために契約したんだ、と。自分を見失うな、そのことを忘れてはならない、とね。
しかし、ブラックはHHHからの言葉と真逆の状態に陥ってしまったといいます。
NXTでの活動を始めた頃は、かなりの不安を感じていたんだ。長い間、自分を見失っていた。アイデンティティを失い、「自分は何者か」という感覚をすべて失ったんだよ。
これは綺麗事じゃないけど、すべてのプロフェッショナルが経験しなければならないことなんだ。パフォーマーとしてだけでなく、一人の人間として、自分自身を理解するのに役立っているよ。
HHHは、多くのレスラーがWWE入団後に自分を見失ってしまうことを理解した上でアドバイスしたのかもしれません。その困難を克服したことによって、現在のWWEにおいて唯一無二の存在としての地位を確立できたのでしょう。
また、ブラックは影響を受けたレスラーについても語っています。
子どもの頃は新日本プロレスを見てたんだよ。それから、後期のWCW。
日本人レスラーのことが大好きだよ。
記事の中で具体的に名前が挙がっているのは、ハヤブサ、永田裕志、獣神サンダー・ライガー、タイガーマスク、川田利明でした。
(SI)