レジェンドレスラーのケビン・ナッシュが、現在のプロレスをほとんど見なくなったことを明かしました。そのきっかけとして、2026年のSummerSlamのローマン・レインズ対セス・ロリンズ戦を挙げ、大技の連続に対して「試合の心理的な組み立てが失われている」と不満を示しています。
自身のPodcast番組「Kliq This」で、ナッシュは現在のプロレス界における試合スタイルを語りました。ハイスポットが増える一方で、試合の心理的な組み立てが減っていると指摘。その象徴として挙げたのが、現地8月2日のSummerSlamで行われた世界ヘビー級王座戦として行われたレインズ対セスです。
問題は、プロレスがどんどんハイスポットばかりになって、心理的な組み立てがどんどん減っていったことだと思う。12分間ずっとハイスポットを見せられたら、それでもう俺はいい。終わりだ。
ローマンとセスがやった試合で、レフェリーが倒れた後、あいつらは5分間くらい、お互いのフィニッシャーがほとんど効いていないような感じだった。あれ以来、俺は今のプロレスを見てないよ。
ナッシュが問題視したのは、大技そのものよりも、それまで試合の中で積み上げてきたルールや説得力が崩れることでした。今のプロレスを見る時間を使って、自分が知らないことを学びたいとも語りました。
人生には、俺がまだ知らないことで、ほかにできることがいくらでもある。フランス革命の教科書でも手に取って読めば、自分が知らなかったことを20個くらい学べるはずだ。
その方が、二人のレスラーがお互いのフィニッシャーを効いていないように扱うのを見るよりいいよ。
ショーン・マイケルズとスコット・ホールから学んだ考え方
番組後半でショーン・マイケルズとのベストマッチを聞かれた際にも、ナッシュは同じ考え方に言及しています。マイケルズやスコット・ホールと試合をした経験から、小さな動きでもタイミングが正しければ観客に信じてもらえることを学んだと振り返りました。
彼とショーンから学んだのはそこだ。正しいタイミングでやれば、少ないほうが常にいい。でも、行くべきときが来たら行かなきゃいけない。
それに、自分がデカいヒールなら、ちゃんと倒れて起き上がらなきゃいけない。相手の反撃も受けてやらないといけないんだ。
ナッシュの一連の発言を見ると、単純に大技の多い試合を嫌っているわけではなさそうです。マイケルズやホールについて「行くべきときは行く」と認めており、問題にしているのは技の数ではなく、技に意味を持たせるタイミングやダメージ表現です。レインズ対セス戦を境に見るのをやめたという発言も、その基準を超えたと感じたということでしょう。
現在のWWEで評価の高い大一番を、ナッシュがまったく異なるプロレス観から見ていることがよくわかる発言でした。
(情報源: Kliq This / PWMania)







