OSKARが新日本プロレスとWWEの違いを語る「新日本は成長する時間を与えてくれる」

新日本プロレスWWEインタビュー

新日本プロレスのOSKARが、選手のキャラクター作りに大きな自由が与えられていることを明かしました。本人は「エレガントでクール」という大まかな方向性から現在の姿を作り上げ、内藤哲也の変化も好例として挙げています。

OSKARは、201cmの巨体を生かしたパワーファイトを特徴とするレスラーで、Yuto-IceとのKnock Out Brothersで活動しています。荒々しさを前面に出すYuto-Iceとの対比もあり、ヤングライオン時代のオスカー・ロイベとは大きく異なる人物像を確立しました。

最初に言われたのは「エレガントでクール」

母国ドイツのSpotfight Wrestling Podcastに出演したOSKARは、新日本から完成されたキャラクターを渡されるわけではないと明かしました。団体側から提示されるのは大まかな方向性のみで、そこへ選手自身の考えを加えながら形にしていくのだそうです。

新日本では、この点についてクリエイティブ面で本当にかなり自由にやらせてもらえてるのが幸運なんだ。方向性だけ伝えられるんだよ。
一度そういう話し合いがあって、「Yutoはちょっとクレイジーな感じで」みたいに言われた。Yutoの場合は、もともとかなり合ってたんだけどね。
俺には、「OSKARはちょっとエレガントでクールな感じで」って。当時はまだヤングライオンだったから、「エレガントでクールって、すごい説明だな。そもそもクールって何なんだ?」って思ったよ。
でも、それがこうなった。というか、今の形になったんだ。それでいいと思ってるよ。向こうには「だいたいこういう感じ」というイメージや方向性があって、自分にも「こうしたい」というイメージがある。最後には、その二つが混ざったものになるんだ。
早く見つかる人もいれば、時間がかかる人もいる。Yutoは最初からYuto-Iceだったよ。俺の場合はもう少し過程が必要で、数カ月余計にかかった。1年や2年かかる人だっている。

内藤哲也の変化を例に「時間がかかってもいい」

試行錯誤にあたって、完成形にたどり着くまでに時間がかかってもいい…。OSKARがその代表例として挙げたのが内藤哲也でした。かつて「スターダスト・ジーニアス」として活動していた内藤は、2015年にメキシコでLos Ingobernablesへ加わり、日本へ戻ってから現在につながる制御不能なキャラクターを確立していきました。

内藤哲也だってそうだっただろ。海外から戻ってきたころは「スターダスト・ジーニアス」だった。そこから何が生まれたかを思い出してみろ。昔の内藤と、数年後のLos Ingobernablesにいた内藤を比べたら、まるで別人だ。完全に違う。
そこがプロレスの面白いところだと思うんだ。初日から「これだ」って分かって、そのまま完成する人もいる。少し時間がかかる人もいる。それでもいいんだ。

OSKARは、ここに新日本とWWEの大きな違いがあると考えています。WWEではすぐに結果を出すことが求められる一方、新日本では自分自身を確立する時間が与えられる。ここに大きなメリットを感じているようです。

新日本では、そこが恵まれてる。俺たちはWWEとは違う。WWEでは、求められた役割を果たさないといけない。それができなかったら、「じゃあケータリングで好きなものでも取って」ってなるか、クビになる。
新日本はそうじゃない。家族みたいな団体ってわけじゃないけど、俺たちはみんな道場で育った人間だし、成長する時間を与えてもらえる。
初日から完成してなくても問題ない。自分を変えようとし続けて、取り組み続けていれば、そのうち自分に合うものが見つかるんだ。

最初から強いキャラクターを打ち出せたYuto-Iceに対し、OSKARは「エレガントでクール」という曖昧な出発点から、自身の体格や落ち着き、威圧感を少しずつ組み合わせました。新日本が完成形を決めずに時間を与えたことが、現在のOSKARにつながったのでしょう。

(情報源: Spotfight Wrestling Podcast / NJPW)

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