2021年初頭、レジェンドレスラーのアンダーテイカーによる発言が話題になりました。
(ファンとして現在のWWEのプロダクトを楽しむことができているか、という質問に対し)努力はしているよ。でも、プロダクトは大きく変わってしまったし、ちょっそソフトになったから、今の俺にはつらいね。
(こうした発言がトラブルになるかどうかと質問され)たぶんね。いろんな人を怒らせることになるだろうけど、こういう意見も聞き入れる必要があると思う。そういうものさ。若者には「敵意のある年寄りがなにか言ってる」と思われるかもしれないが、そういうことじゃないよ。俺には俺の時代があったってことだな。いいんだよ。立ち去りたい時に立ち去ったわけだしね。ただ、ちょっとソフトになったなって思うだけのことでさ。エッジの効いた奴はそこかしこにいるけど、プリティすぎる、別の真実味がないと今は思ってる。
この発言に対しては、WWE内部からも多くの反発がありました。
Sports Illustratedのインタビューに応じたテイカーは、この発言について釈明し、本来意図していたことを改めて説明しました。
WWEの選手たちを批難したかったわけじゃないんだよ。才能に溢れた連中なのは知ってる。彼らが今やっていることは、俺が若い頃には想像もできなかったことばかりだよ。
彼らには敬意を払っているけど、俺の時代とは違う。あの頃は大変だった、ということを言いたいだけなんだ。[…]時代が違うんだよ。トレーナーもいなかった。コスチュームが破れても、そのまま着るか、自分でなんとかするしかなかったんだ。プロレス界がここまで進化した、その一部になることができたのは誇りだよ。ここまで来たんだ、って感じだね。まさに成功の証だ。あの頃からずいぶんと変わったんだ、ということの現れだね。
「厳しい環境だった」ということを言いたかったのなら、「ソフト」という言葉は違いますね。現在のプロレス界を下げるような言葉のチョイスはダメだったと思います。
どこかでの発言がすぐに拡散され、リアクションもすぐに返ってくる、というもの昔とは違うポイントですね。
(SI)