先日、レスリング・オブザーバーが報じたスクープが大きな話題になりました。新日本プロレスとWWEが提携に向けて交渉をしている、というのです。
様々な憶測が飛び交いましたが、実際のところは「WWEから新日本への選手派遣」が交渉のメインで、ダニエル・ブライアンの新日本参戦などについての会話があったとされています。
今日、オブザーバーはこの件についての最新情報を公開しました。
まず、新日本がどの程度乗り気なのか、という点。この取引がまとまれば、新日本のアメリカでのパートナーシップはWWEが独占するでしょう。AEW & インパクト・レスリングには大きなダメージになります。
曰く、自分たちにとって非常に大きなメリットがあると判断しない限り、どんな取引にも同意しないだろう、とのこと。NXT JAPANの設立に動いていた2019年、WWEはスターダムやノアなどの団体の買収に動いていましたが、計画は頓挫しました。今回の件もこの時と同様の結果になる可能性もあるようです。
次に、AEWのトニー・カーン社長による挑発プロモについて。
トニーのほうのカーン社長は新日本と定期的に連絡を取り合っています。そのため、このプロモを公開したということは、「新日本とWWEの取引がすぐに成立しない」「そもそも成立しない可能性のほうが高い」と考えているのだろう、とのこと。この交渉を仕切っているWWEのニック・カーン社長を挑発したのは、ただのあてつけではなく、事情を知っているからだろう、ということですね。
また、交渉の「内容」については、メインロースターではなくNXTに焦点を当てたものである可能性が高いそうです。これであれば、両者にとってメリットがありますし、オカダ・カズチカがバロン・コービン相手にジョブする必要もありません。EVOLVEやPROGRESSへの選手派遣と似たようなものかもしれませんね。
そして、仮に取引が成立した場合、気になるのはDBの新日本復帰が実現するかどうかです。オブザーバーによれば、現在の議題には入っていないとのこと。