2016年にWWEを退団し、ROH・新日本プロレスでBullet Clubのメンバーとして活躍していたCody。
2019年、彼はAEWの副社長に就任し、新進気鋭の団体を引っ張るやり手の幹部として業界の注目を集めるようになりました。レスラーとしてもWWE時代より遥かに格が上がり、試合内容やプロモも充実。旗揚げ興行「Double or Nothing」での兄ダスティンとの感動的なシングルマッチや、スチールケージ上からのムーンサルトなど、2019年のAEWは間違いなく彼の存在なしに語ることはできません。
2021年末にAEWとの契約を満了した彼は、その後もフリーエージェントとしてAEWへの参戦を続け、TNT王座のチャンピオンとして活躍していたものの、2022年2月にAEWでの活動を終了し、4月にWWEへの復帰を果たしました。その後、胸筋断裂の大怪我を負って負傷欠場に入ってしまったものの、復帰後の僅かな期間に彼が見せてくれた活躍は2016年以前では考えられないものです。
昔のコーディをよく知っているレジェンドレスラーのアンダーテイカーは、Sports Illstratedによる取材の中で、コーディの変化について語りました。
彼がこの旅を始めた頃から現在までの流れの中で、彼は「自分自身が何者なのか」をしっかりと掴むことができるようになった。それがこのビジネスのレガシーの一部であるのは素晴らしいことだよ。彼の父(レジェンドレスラー、ダスティ・ローデス)は偉大な男だった。そういったパフォーマーを父に持つコーディやダスティン・ローデス、シャーロット・フレアー(史上最高のレスラーの1人、リック・フレアーの娘)はとても大変なんだよ。自分が何者なのかを理解するのに時間がかかってしまうんだ。誰もダスティのようにはなれない。当然、ダスティのようになろうとしてしまうと、罠にハマってしまう。
コーディがプロレスラーとしての道を歩み始めた頃、彼は自分自身を理解しようと頑張っていた。今、彼はそこを理解できている。そう、レガシーを守り続けているんだ。彼の父は「アメリカン・ドリーム」の異名を取り、コーディはこれを引用して「アメリカン・ナイトメア」と名乗った。このアイデアはかなりクールだよ。ダスティンのレパートリーもいくつか引き継いでいるしね。今のコーディはコーディでしかあり得ない。自分自身を信じることができている。WWEの外に出ることが必要な時もあったんだ。ここから離れていたことが彼のためになっているよ。
コーディはまだ37歳。これからも高レベルのパフォーマーとして活躍していくことができるはず。そして、AEWの副社長として働いていた時期のことが活きてくる、そんな時がまたいつか来るはずです。
(SI)