先週金曜日にビンス・マクマホンが引退を発表した後、WWEの株価は上昇を続けています。
ビンス引退前にニック・カーン社長が「売却の誘いはあるが、それに乗ることはない」という趣旨の発言をしており、引退後の報道でも売却に関する話は一切ないとされているので、プロレス界の巨人ビンスが去ったことですぐにWWEが身売りする可能性はないようです。
ただし、将来的にはその可能性はゼロではないでしょう。WWEはアメリカの三大ネットワークの1つであるNBCとの関わりが深い団体ですが、他の巨大企業の傘下に入ることでそのメリットを享受するという選択肢は残り続けるはずです。
ウォール・ストリートで長年アナリストとして活動してきたLoop Capitalのアラン・グールドは、WWEの格付けを「buy(買い)」に引き上げ、団体の買い手候補としてAmazon、ディズニー、Netflix、ケーブルテレビ大手のコムキャストの名前を挙げています。
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また、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、WWE内部に「FOXが買い手になる可能性がある」という認識があることを報じました。FOXはSmackDownを放送するテレビネットワークで、WWEとは良好な関係にあります。
Amazonやディズニー、NetflixがWWEを買収すれば、それぞれの動画配信コンテンツでRAWやSmackDownが配信されるかもしれませんし、コムキャストやFOXが買収すればテレビ番組制作がやりやすくなるかもしれません。独自性を失うという懸念もありますが、メリットもあります。
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(Wrestling Observer, Cultaholic)
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