2020年夏、新型コロナウイルスのパンデミックの真っ最中に新日本プロレス「NJPW STRONG」は始まりました。
番組は、アメリカ在住の新日本所属レスラーや、新日本への参戦に強い思いを抱いているレスラーたちに活躍の場を与え、多くのストーリーが展開されてきました。この番組を機に新日本のファンへ名前を売り、人気を得たレスラーも少なくありません。
2023年、新日本はNJPW STRONGブランドの方針転換を決定し、毎週配信の番組ではなく、アメリカで開催するPPVのブランドに変更されました。新日本プロレスワールドでは、アメリカでの人気PPVが「NJPW STRONG ON DEMAND」として配信されています。
STRONGに定期参戦していたアレックス・コグリンは、最新のインタビューの中でSTRONGのこれまでとこれからの方針変更について次のように語りました。
おれたちにとって、 NJPW STRONGは素晴らしいものだった。パンデミック期に始まったけど、あの頃は新日本も含めて多くの人たちにとって潤いのない時期でさ。俺も日本に一度だけ行ったけど、その後で渡航できなくなってしまって…。それで、ロッキー・ロメロたちが中心になって、このブランドを立ち上げたんだよ。
最初の2・3回は、正式にはSTRONGブランドではなかったんだけど、STRONGという名前が定着して、番組の名前になった。プロレスをできる場所があるのはいいことだったよ。観客ありの普通のショーと無観客での収録では雰囲気がまったく違ったけど、みんながそこにいれば、少しはゆったりとした雰囲気になった。
いろんな人たちからいろんな事を学んだな。普段は学べないようなことにも触れることができて、本当にいい経験だったと思う。あれがあるとないとじゃ大違いだ。みんなといる時間は長くなった。ロッカールームには、ジェイ・ホワイトやジュース・ロビンソンなど、アメリカのレスラーたちやショーに参加できる人たちがたくさんいたね。STRONGでの数年間を幸せに思っているよ。
(STRONGブランドの方針転換について)スケジュール的には、俺たちがやっていたことと似ているんだ。俺たちが出ていって、試合をして、それを撮影して、放送する。今はそれをより大きなショーとして開催して、ビッグネームたちも出るようになった。方針には満足しているし、これからも成長は続くさ。ショーは素晴らしいものだったし。ビッグネームもいるしね。近い将来、STRONGがどうなっていくのか、楽しみだよ。
(Fightful)