WWEを世界規模の団体に成長させ、多くのスターを排出したプロレス界の巨人、ビンス・マクマホン。
彼のお陰でチャンスを掴み、人気者になった選手たちにとって、最近の彼につきまとう「性的虐待スキャンダル」について知るのは辛いでしょう。
ある元WWE女性従業員がビンスに対して起こした訴訟は、彼から性的虐待や性的人身売買の被害を受けた、という内容。ジョン・ロウリネイティス(ジョニー・エース)やブロック・レスナーも性加害に加担したとされています。
WWEのトップスターの1人であるランディ・オートンは、ニューヨーク・ポスト誌によるインタビューの中でビンスの疑惑について質問され、「信じたくない部分もあるが、過ちを犯した可能性も理解している」と自信の意見を語りました。
あの男が俺のためにしてくれた多くのことを考えると、オンラインで見た恐ろしいことを信じたくないという気持ちがある。彼のおかげで、WWEで二度も三度もチャンスを与えられた。彼のおかげで、今の自分の立場にいることができたわけだからね。
信じたくないと思ってしまう自分もいるでも、他方で、彼が俺やプロレスビジネスのためにしてくれたすべての素晴らしいこと、彼が去った後もずっと続くこの素晴らしいものを作り出したという側面以外のものもある。彼は人間であり、とんでもない過ちを犯した……そのことも理解しているよ。
どんな話にも三つの側面がある。彼らの側面、もう一方の側面、そして真実。もっと多くのことが明らかになるまで、これについて実際に話すことはできないと思う。
この件について尋ねられたどの選手にとっても同じだと思うけどね。俺が知っているのは、この24年間で個人的に接してきたビンス・マクマホンという人物のことだけだ。これらの告発が真実であるならば、それは恐ろしいことだ。引き裂かれるような思いだよ。辛いね。
これだけは言っておかなければならない。ビンス・マクマホンが何度も俺にチャンスを与えてくれなければ、今の俺はいない。でも……くそ、いろんなものを読んでるよ。それについてコメントするということは、心が痛むね。
(Wrestling Observer)