WWEの経営を担うニック・カーン社長。手腕には賛否両論ありますが、HHHらと共にWWEを大きな成長に導いているのは間違いありいません。
優秀な経営者として、彼には確固たる哲学があります。WWEで働く従業員たちにはこうあってほしい、こういう人材にプロレス界の未来を作っていってほしい…。求める基準は高く、誰もが満たせるものではないかもしれません。
最新のインタビューで、彼は自身の成功の背景にある価値観を明かしました。「成功する会社を作るには、優れた人材と文化が不可欠だ」とする彼は、人材採用時の最重要ルールとして「自動返信メールを使う人は採用しない」というものがあることを明かしました。ドキッとする人も多いかもしれません。
まず第一に、WWEの採用方針では、自動返信で「オフィスを離れています」なんてメールを送る人間は絶対に雇わない。まったく理解できないね。もし「今週いっぱい不在です」なんてメッセージが返ってきても、こっちは「今すぐ話せる?」ってなるだけだ。
第二に、ビジョンを持って突き進むのは大事だが、うまくいっていない時にそれを指摘できる仲間が必要だ。組織の上に行けば行くほど、周囲は「最高です」「問題ありません」と言いがちだ。
でも本当はそうじゃない時がある。だからこそ、現実を伝えてくれるキーパーソンを配置する必要があるんだよ。
俺たちは毎日、何度も失敗している。午前にも午後にも失敗する。だが、日付が変わればリセットされる。良い日でも悪い日でも、それはもう終わりなんだ。大事なのは、翌朝に新しい気持ちでスタートできる社員。それが「本当に価値ある人材」というものだ。
WWEで働きたいと思っているビジネスマンは世界中にいます。しかし、ニック・カーン社長の要求を満たす優れた人材として働くには、ハードルが高そうです。

(Fightful)
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