チケット価格が高騰を続けるWWE。親会社TKOの収益化重視の方針により、庶民にはなかなか手の届かない価格帯にまで値段が上がっています。
今日、PWInsiderは2026年のレッスルマニア42のチケット価格を報じ、二日間通し券の最高額は8,998ドル(約133万円)、最低でも854.15ドル(約13万円)であることが明らかになりました。ここにチケット販売サイトへの手数料も加算されます。今後、需要によって価格が変動するダイナミックプライシング・システムにより、価格はさらに高騰するかもしれません。
RAWやSmackDownのチケットも、数年前と比べ2~4倍程度まで高騰中。ビンス・マクマホンがファミリー路線のビジネスをしていたのに対し、TKOはチケット収益を最大化するために富裕層向けのビジネスをしており、今度もその方針は変わりません。
こうした状況に、元WWEで現在はAEWに所属するMVPが、米メディアTMZのPodcast番組で苦言を呈しました。ファン離れを加速させてしまうことを心配しているようです。
言葉を選んで話すけど……企業化が進み利益重視になり、ファンの存在が軽視される傾向があると思う。
悲しいことに、それはプロレスだけじゃない。NFLやNBAを見ればわかる。昔は家族4人でNBAの試合に行けたが、今は値上げやスーツ姿の企業人たちのせいで、父親が4人の息子をNBAに連れて行き、まともな席とソーダ4つ、ポップコーン4つを買おうとすれば収入のかなりの部分が飛んでしまう。
AEWは今も草の根のファン層を大事にしていると思うよ。結局、すべてはビジネスだ。プロレスもビジネスであり、芸術性や表現はあっても、ビジネスという側面を忘れてはいけない。チケットが売れなければ、番組を見てもらえなければ、PPV……これも消えつつあるモデルだけど、PPVの視聴権が売れなければ、自分のやりたいことをやる場はなくなる。
つまり、ビジネスの側面は忘れてはならない。ただし、利益を最大化するあまり、初日から支えてきた草の根ファンを排除してしまうのは疑問だね。


(Fightful)
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