新日本プロレスとROHの合同興行”G1 SUPERCARD”で行われたIWGPタッグ王座&ROH世界タッグ王座のダブルタイトルマッチ終了後、ブリスコ・ブラザーズを襲撃した元WWEのエンツォ・アモーレ&ビッグ・キャス。
興行終了後、2人は”Free AgentZ”というタッグチームの結成を表明し、レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは「2人の乱入はROHのストーリーラインに加わった」とコメントしていました。ただし、これは興行終了から数日経った時のコメント。今は状況が違うようです。2人のROH参戦は確実なのだと思っていたのに……。
G1 SUPERCARD明けのROHの興行に2人は姿を見せませんでした。メルツァーによれば、「2人の今後の予定は何も決まっていない」そうです。歴史的興行でブリスコ・ブラザーズを襲撃したのに!?
以前紹介したFightfulのスクープ記事によると、2人の乱入はROHのクリエイティブ・チームの力関係の変化が如実に現れた出来事でした。シニアディレクター兼ブッカーのデリリアスの影響力に陰りが見える一方で、ジョーイ・マーキュリーとブリー・レイの影響力が増しているのです。
しかし、メルツァーによれば「ROHの社内でこのアングルの評判が良くない」ようで、このことがエンツォ & キャスの今後を左右する可能性があるとのこと。元々、このアングルはROHの上層部が現場の猛反対を押し切って実現したものだと報道されていました。
Fightfulの書きぶりだとマーキュリーとレイが一枚噛んでいることは間違いないので、2人の影響力が増すことでROH内に混乱が生じているのではないかと思われます。Road to MSGは評判がよくありませんでしたし。
ちなみに、2人の乱入はブリスコ・ブラザーズとの間に留まらず、ブリー・レイやフリップ・ゴードンが応援に駆けつける騒ぎになっていましたが、元々の計画では軽い接触がある程度だった、とメルツァーは語っています。想定外が多すぎる。
(Wrestling Observer Newsletter)
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