レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーが、WWEがAEWとの競争を弱めようとしているとの見方を示しました。AEWが有力な移籍先であり続けることで選手の交渉力が高まり、WWEの給与水準も押し上げられていると分析しています。
メルツァーは、WWEが徹底的なAEW潰しを続け、AEWのPPV開催日程に「後出し」で注目度の高いショーをぶつけるなどの対策を打つ背景について持論を展開しました。AEWを主要な競争相手ではない状態にできれば、WWEは選手獲得を巡る競争を抑え、より大きな利益を確保できると考えているのではないかとしています。
これは、短期的な損失を受け入れて将来の利益を狙う彼らの考え方だよ。「短期的には多少の損失を受け入れる。でも、もしAEWを排除できたら……少なくともWWEにとって大きな競争相手ではない状態にできたら、選手たちに減俸を求め始められるかもしれない。他団体へ行くという交渉材料がなくなるからだ」ということだ。
RAWやSmackDownのテレビに出ているメインロースターの選手たちは、みんなものすごく稼いでいる。プロレスで自分が稼げると思っていた額を、はるかに、はるかに、はるかに超えている。それは収益が増えたことも一因だけど、それ以上にAEWが存在していることが大きいんだ。WWEは、彼らを引き止めるために高額の年俸を払っているんだよ。
AEWの存在が選手の交渉力を高めているとの見方
AEWの存在は、レスラーたちにとって大きなメリットになります。WWEのトップ選手に高額な契約を提示できる有力な移籍先が存在することで、WWE所属選手も契約交渉で他団体へ移る選択肢を持てるのです。もちろん、両団体に所属しない選手にとっても、より良い条件を求めるための選択肢を2つ持つことができます。
しかし、このメリットはあくまでレスラー側にとって有利という話であり、団体側にとっては「適正価格を超えるオファーを出す」必要性が生じます。2026年のWWEは、親会社TKOからのコストカット圧力によりカイリ・セインらを解雇し、New Dayやシェイマスら一部のベテランに大幅な減俸を提示するなど、人件費をかなり気にする動きを見せています。メルツァーの指摘は、それなりの信憑性があると言えるでしょう。
(情報源: Wrestling Observer Radio / Yahoo Sports UK)
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