WWEで数々の入場曲を手がけた伝説の作曲家ジム・ジョンストンが、現在のテーマ曲は選手との結びつきが弱く「入れ替えても成立する」と批判しました。ストーリーについても、展開が突然始まり、変化が速すぎると指摘しています。
ジョンストンは1985年から2017年までWWEで音楽を担当し、ザ・ロック、アンダーテイカー、スティーブ・オースチンらのテーマ曲を制作しました。今もファン人気は高く、現場復帰を望む声は少なくありません。
そんな彼は、近年のWWE入場曲については以前から厳しい評価を示しており、今年7月にも「全部ありきたりに聞こえる」「ただのノイズに聞こえる」と批判していました。
最新のインタビューで、ジョンストンは、「かつてのテーマ曲と現在の楽曲では、選手との結びつきそのものが違う」と指摘。さらに、同じ問題意識を現在のWWEのストーリーにも広げています。
昔のテーマ曲は、その人間そのものと本当に強く結びついていた。でも今は、ほとんどの場合、たまたま音楽が流れているという感じだ。
もちろん例外はあるけど、レスラーがリングへ歩いてくる時に、ただ流れているだけの音楽になっていて、誰と入れ替えても成立してしまうような感じなんだ。
ストーリーにも、それほど緊張感があるようには見えない。俺がよく聞く一番大きな批判は、ストーリーが突然始まって、変わるのも速すぎるということだね。
突然この2人が憎み合っていて、俺たちはそのことにものすごく興奮しなきゃいけない。でも、なぜ2人が憎み合っているのかはまったく分からない。そんな感じなんだ。
ジョンストンが問題視しているのは、音楽なら「誰の曲なのか」、ストーリーなら「なぜこの2人が争っているのか」という選手固有の文脈が弱くなることです。だからこそ、過去の曲を単純に懐かしんでいるだけとは少し違います。
入場曲を選手のキャラクターを伝える手段と捉えてきたジョンストンにとって、曲を別の選手へ入れ替えられるように感じる状態そのものが、テーマ曲の役割を果たしていないということなのでしょう。
(情報源: Ropes N Riffs / The False Face / Wrestling Inc)







