TNA世界王者ニック・ネメス(ドルフ・ジグラー)が、プロレスにおけるダメージ表現の技術について語りました。ブロック・レスナー、ローマン・レインズ、ペンタを高く評価し、技の派手さ以上に「生の感情」が観客へ伝わることが重要だとしています。
きっかけの一つとなったのは、現地9月14日のRAWメキシコシティ大会で行われたレインズ対ペンタの世界ヘビー級王座戦です。ペンタがローマンの右腕を痛めると、レインズはその後も腕のダメージを試合の中で表現し続けました。
最新のインタビューで、ニックは「セリング」、つまりダメージ表現について語りました。まずレスナーの名前を挙げ、普段は簡単にダメージを見せないレスナーだからこそ、追い込まれた時の表現に大きな説得力が生まれると考えています。
意外とみんなを驚かせるのが、ブロック・レスナーなんだ。ブロックがダメージを見せることって、そんなに多くないからね。
そしてそれを見せる時、それが大きな場面だとより一層素晴らしいものになる。
俺は、特にその部分を芸術として見るタイプで、自分の動きでも「ここには穴があったな」とか、「もっと良くできたな」って細かいところまで気づくんだ。
ブロックのセリングを見ると、それまで積み上げてきた説得力があるから、さらに意味を持つんだ。サイボーグみたいな、人間離れした男だからね。後ろからバットで殴っても気づかないんじゃないかっていうくらいのさ。
だからこそ、彼が苦しんだり、後ずさりしたりするのを見ると本当に美しいんだ。ものすごく目立つからね。いざという時のセリングは本当に上手い。
そして、レインズとペンタの激闘における2人のセリングを絶賛。
ローマンもそうだね。ペンタと素晴らしい試合をしたばかりだ。たまに「はいはい、ローマンが30分くらいかけてリングまで歩いてきて、いつものことをやって、Bloodlineが介入して勝つんだろ」みたいに思うこともある。でも、セスとの試合とか、そういう特別な瞬間になると、表情を見るだけで違うんだ。
先週のペンタ戦でも、表情やキャラクターとして本当に特別なセリングをしていた。そこには感情があったし、段階があるんだ。
本当に腕が折れたんじゃないかと思わせるくらいのものを見せたあと、一度それを脇に置いたとしても、まだ完全には消えない。まだそこに残っていて、試合に影響しているけど、さっきまでとは少し違う。
それが、技を受けたり、何かを表現したりする時の段階の違いなんだ。そこから感情が伝わってくる。
それにペンタも忘れちゃいけないね。マスクをしていて、顔の残りの部分にはペイントまでしている。それなのに、あの試合の最初から最後まで感情が見えた。顔を隠してもいないし、フェイスペイントもしていない選手ですら、あれほど表現できないことがあるのにさ。
彼らが観客からエネルギーを受けて、観客も彼らから受け取っているように感じた。その瞬間や表情が、本当に試合を引き込んでいった。
あれを見ると、プロレスは技だけじゃないって分かるよ。技は素晴らしいし、それぞれに得意技もある。でも、選手の顔に出る生の感情が観客の表情にまで伝わる。それこそがプロレスなんだ。
(情報源: Unlikely with Adrian Hernandez / Fightful / WWE)







