レジェンドレスラーのアンダーテイカーが、自身の若手時代と現在のプロレス界を比較し、「厳しい下積みから身についた粘り強さが今の一部のレスラーには欠けている」との見方を示しました。ただし、過酷な環境そのものを肯定しているわけではなく、その経験には功罪があるとしています。
自身のPodcast番組「Six Feet Under with The Undertaker」にXパックことショーン・ウォルトマンが出演した回で、2人はプロレス界に入った当時を振り返りました。当時は報酬が少なく、移動費を抑えるため、翌朝の飛行機を待ちながら空港で一晩過ごすことも珍しくなかったといいます。
アンダーテイカーは、いつ仕事がなくなってもおかしくない環境で苦労を重ねたことが、その後のキャリアに大きな意味を持ったと振り返りました。
そういう形で下積みを経験することは、本当に大切だった。それに、いつだって次の日にはもう呼ばれなくなっているかもしれないってことを、忘れないこともね。
今の選手たちの中には、そういう経験をしなくていいからこそ、あの粘り強さの一部が欠けていると思う。
一方で、アンダーテイカーはこうした下積みを「両刃の剣」とも表現しており、単純に昔の環境へ戻るべきだと考えているわけではありません。Xパックも、現在のレスラーが自分たちと同じ苦労を経験せずに済むことには感謝しているとしながら、それでも過去の経験が自身をレスラーとして形作ったと振り返りました。
今回の発言は、昔の厳しい環境をそのまま美化するものではないでしょう。そのうえで2人が価値を感じているのは、不安定な立場で仕事を続ける過程から得た粘り強さや危機感です。
レスラーを取り巻く労働環境が改善したとしても、キャリアを長く続けるための精神的な強さをどう培うのか?アンダーテイカーの指摘は、その部分を現在の環境でどう補うかという論点を投げかけています。
(情報源: Six Feet Under with The Undertaker / Wrestling Inc)







