2020年6月にTwitterで盛り上がりを見せたハッシュタグ#SpeakingOutでは、多くのプロレスラーが過去の問題行為を告発されました。キャリアに大きな影響が及んだレスラーもいる中で、マット・リドルと告発者の問題は法定で争われることになっています。
女性インディペンデント・レスラーのキャンディ・カートライトは、2017年から2020年まで、不倫関係にあったリドルから性的暴行を加えられたと主張し、リドル、WWE、EVOLVE、ゲイブ・サポルスキー(EVOLVE共同設立者)を相手に数百万ドル規模の訴訟を起こしました。
カートライトによれば、彼女は2020年1月にWWEとEVOLVEからブッキングされていたものの、リドルに対して性的行為をすることを拒んだことがきっかけでブッキングがキャンセルされたとのこと。この時、NXTからカートライトに送られたキャンセル・メールがBabyface V. HeelのDavid Bixenspanによってネット上に公開されました。
1月31日、カートライト宛に送られてきたメールの送り主はNXTのレフェリーを務めるドレイク・ワーツ。WWEのエキストラのブッカーとしても働いている人物です。
サマンサ(カートライトの本名)、残念ながら、2月5日のブッキングをキャンセルしなければならないことをお知らせします。どうやら我々の知らなかった問題が過去にあったようで、あなたと選手の1人の間に理想的な職場環境が整っていないようです。あなたのキャリアに幸運が訪れることを祈ります。
ドレイク・ワーツ
「選手の1人」がリドルであることは間違いないでしょう。
また、カートライトは3月のEVOLVEへの参戦予定もこの件でキャンセルされたと主張していますが、3月に開催された”EVOLVE 146″には、彼女はソーシャルメディア・アンバサダーとして登場しています。彼女の主張をどの程度信用していいのかははっきり言ってわかりません。
そもそも、リドル側はカートライトからの度重なるストーキングに悩まされ続けており、カートライトが主張する性的暴行被害は完全な嘘だと主張しています。また、不倫関係のこじれがこの問題に発展したことは認めているものの、カートライトが#SpeakingOutムーブメントに乗じてリドルのキャリアを潰しにかかっていることを「許せない」とも発言しているのです。詳しくは下の記事で。
この問題は長引きそうですが、司法が介入することによってしっかりとした決着がつきそうです。