2019年1月、AEWは所属選手たちによる設立記者会見を行いました。The Eliteをはじめ、PACやブリット・ベイカー、クリス・ジェリコ、MJFらがロースターになることを発表したこの会見を、2021年9月にAEWへ入団することになるアダム・コール(当時WWE・NXT)は見ていたそうです。
この時はまだAEWのウィークリー番組「Dynamite」とNXTが裏番組同士になり、テレビ戦争「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」でしのぎを削り合うことを誰も知りませんでしたが、コールは戦争が始まってすぐに「AEWはうまくいく」と確信したそうです。ジェリコのPodcast番組「Talk Is Jericho」にゲスト出演した際、彼は記者会見とDynamite放送開始後を振り返って次のように語りました。
俺はマット & ニック(・ジャクソン。ヤング・バックス)と仲がいいし、これがどれほど凄いことになるのかを理解していたから、かなり興奮してたね。大規模な記者会見が行われ、ジェリコがいて、PACがいて、バックスとケニー(・オメガ)がいて。AEWがスペシャルな存在になるだろうということはわかってた。エネルギーやバイブスを感じることができたね。SNSが流行している現代社会ではとても重要なことなんだ。AEWはSNSで大きな話題になっていた。
Dynamiteの放送が始まってから2〜3回で「これはすごい」と思ったね。AEWは真のオルタナティブで、毎回のように期待以上のパフォーマンスを見せてくれていた。まあ、実際は放送が始まる前からうまくいくと確信していたよ。ただ、これほどの大ヒットになるとは誰も思ってなかったんじゃないかな。見ていてとてもクールだし、素晴らしいことだ。ここまで来たんだ、1〜2年後のAEWがどうなっているか楽しみだよ。
アンチWWE的なコアなプロレスファンがAEWを支持することはわかりきっていたことでしたが、ここまでWWEのオルタナティブとして機能するとは思いませんでした。ファンだけではなく、レスラーたちにとっても重要な選択肢の1つになっています。
コールは、かつての競争相手だったAEWをどこまで上昇させられるのでしょうか?
(Fightful)