新日本プロレスとインパクト・レスリングの間には冷たい空気がありました。
TNA時代のインパクトに遠征し、冷遇されたオカダ・カズチカのことを新日本は忘れておらず、団体間に亀裂が入っていた時期が長く続いていたのです。
しかし、インパクト副社長のスコット・ダモールが新日本側に謝罪したり、The Good Brothers(カール・アンダーソン & ドク・ギャローズ)がインパクトに入団し、新日本のロッキー・ロメロと共に団体間の関係修復に乗り出すなど、様々な要因が相まった結果、現在は良好な関係を築くことができています。今年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアの盛り上がりは、インパクトなしにはあり得なかったでしょう。
Fightfulによる取材の中で、新日本の海外戦略において非常に重要な役割を担っているロメロはこの関係修復について語りました。
プロレスというものは、みんながある形や流行の中で一緒に働けばより良くなるものなんだ。異なる団体同士がコラボレーションすることで生まれる良いビジネスもあるし、なんでやらないんだよ?って感じだね。
結局、一番特をするのはファンなんだ。それって本当に重要なことだよ。ファンは苦労して稼いだお金を使って良いプロレスを見るわけで、我々の仕事は彼らに良いプロレスを提供することだ。できる限り素晴らしいプロレスを提供するためにベストを尽くすのは当然のことじゃないか?
(新日本とインパクトの関係について)数年前まで冷え切っていたんだ。かつて、ジェフ・ジャレット時代のインパクトと新日本の間に起こったビジネス上のことは、あまりはっきりとしていなかった。物事は自ら解決の道へ進んだんだ。
スコット・ダモールは一緒に働くのに素晴らしい男だよ。インパクトの親会社であるアンセムはAXS TVを所有していて、かつて新日本の番組を放送していたテレビ局なんだけど、番組が復活したのも大きな出来事だった。スコットが活躍してくれたんだ。俺への賞賛と同じくらい、彼も賞賛されるべきだよ。
インパクトのエース・オースチンがアレックス・ゼインを裏切って新日本のBullet Clubに加わり、彼らの試合がインパクトで行われる。ファンにとって良いことだよ。普段見ている団体とは違う世界に目を向けるきっかけになるわけだからね。
スコットはこのビジネスに長い間携わっていて、日本のプロレスと新日本のことを理解し、リスペクトしている。その価値をわかってくれているんだ。インパクトの旧体制の人たちはそうした理解がなかったと思う。個人的には「なんで?」って思うよ。彼らの多くはWCW出身者で、新日本とWCWは提携していたんだからさ。スコットはそこを完全に理解し、あらゆる面でサポートしてくれている。
(Fightful)