2022年夏、WWEはAEW所属レスラーに対してタンパリング(競合相手の選手に連絡を取り、チームとの関係を妨害したり、別チームとの契約を促すこと)を仕掛けました。
一般的なスポーツであればタンパリングは禁止されていますが、プロレス界には統括組織や選手の労働組合が存在しないため、取り締まりはありません。しかし、悪質な行為ではあります。
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Fightfulによれば、WWEが不正に接触した相手は複数おり、その中にスワーブ・ストリックランドとウィリアム・リーガル卿がいたそうです。
スワーブに対しては、WWE時代に所属していたユニットHit Rowの復活のために接触があったとのこと。彼は、WWEまたはタレント・リレーション部門の関係者を自分の弁護士に紹介したといいます。
リーガル卿についてはもっと具体的なやりとりがあり、WWEは彼に対して不正にオファーを出し、新しい役割を提案したそうです。これにより彼はWWEへの復帰を決意し、2022年末に退団しました。
スワーブは現在のAEWでかなりプッシュを受けているレスラーの一人です。彼がHit Rowへの復帰を決意していたら、AEWにとって大きな打撃だったでしょう。
(Fightful, Wrestling Inc)
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