かつては犬猿の仲だったHHHとCMパンク。憎しみ合った頃から時間が経ち、今はWWEの番組制作の最前線に立つ上司、その下で大活躍するベビーフェイスという立場での付き合いになっています。
2023年にパンクが衝撃のWWE復帰を果たしたSurvivor Seriesに向けて、パンクとHHHは「トップシークレット」で復帰への準備を進め、世界中を驚愕させました。WWEのビジネスを成功させるためなら、過去の確執は忘れる。今はただWWEのために…。2人は、美しい、プロフェッショナルとしての関係を築いています。
Mighty cold day in hell. #SurvivorSeries pic.twitter.com/1Z0KZ2LwCb
— Triple H (@TripleH) November 26, 2023


最新のインタビューで、HHHは現在のパンクとの関係を率直に語りました。過去の不仲を認めつつ、時間の経過によってわだかまりを解消したこと、パンクのWWE復帰前に電話でじっくり語り合い、それが関係修復につながったことを明かしています。
正直に言えば、昔はお互いに嫌い合っていたと思う。けど、それはコミュニケーションの欠如と、それによって生まれた不信感が原因だった。当時の俺はクリエイティブと彼の間に立つ仲介役だったけど、その立場ゆえに彼には敵に見えてしまっていた。
今は、クリエイティブに対する姿勢も、互いの信頼感も全然違う。復帰後に一度、彼がある案に納得していないって聞いたんだ。それで直接話しに行って、「みんな『パンクは嫌がってる』って言ってるけど、どうなんだ?」って聞いたら、「いや、いいよ、何でも」って返してきた。でも俺は、「いや、そうじゃない。ちゃんと本音で話そう」って言って、そこで不満を聞き出して、じゃあ一緒に考え直そうってなった。
その時、彼が少し怒って立ち去ったんだけど、数分後に戻ってきて、「ごめん、昔のことでまだPTSDみたいなもんがあってさ。今のこのプロセスには慣れてないけど、一緒にクリエイティブをやりたい」って言ってくれた。それが、関係性のパラダイムシフトだったよ。
今では、彼と一緒にテレビ収録現場でアイデアを出し合うのが一番の楽しみになってる。同じようなビジネス観を持ってるから、会話してて楽しいんだ。10年前だったら「1時間一緒に過ごすくらいなら歯を引っこ抜いた方がマシ」って思ってただろうけどね笑
時間が経つことで解決する問題もあります。ケビン・オーエンズやサミ・ゼインなど、かつてパンクとの人間関係が悪化し、「絶交」にまで至ったWWEスーパースターもいます。その一方で、「犬猿の仲」だったAJスタイルズは、WWE復帰後のパンクを見て「感心した」と語っていました。オーエンズやサミとの関係も、時間が解決してくれるでしょうか…。



(Fightful)
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