53歳の人気WWEスーパースター、Rトゥルースが退団を発表したことの余波は続いています。
これまでの報道によれば、WWEは彼の高額な年俸と実際の出番が釣り合っていないと判断し、彼の契約満了を持って別の道を歩むことを決断。団体内部では彼の退団に不満の声が多く、リア・リプリーのように「WWEから選手たちに着用禁止令が出たRトゥルースのTシャツをバックステージで着用し、出番直前に脱ぐ」という行動に出る選手もいました。
ビンス・マクマホン主導で団体をUFCの親会社エンデバーに売却し、UFCと合併して誕生した新会社TKOの参加団体という体制で運営されている現在のWWE。かつてとは違う企業文化に変わってきているのでしょうか。少なくとも、元WWEバロン・コービンは「変わってしまった」と考えています。
Busted Open Radioに出演した彼は、RトゥルースのWWE退団に言及。忠誠心が重視されない団体になってしまった、と嘆きました。
ビンス・マクマホンについては、いろんなことが言われている。でも、あの人は選手のこともファンのことも、本気で気にかけていたんだ。
アンダーテイカーのように、忠誠心を貫く選手に対しては、ビンスは涙を流してまで感謝を伝えていたよ。Rトゥルースも同じだ。彼はWWEへの忠誠心をずっと示してきたし、どんな要求にも応えた。正直、微妙な企画だってあったんだ。でも、彼はそれすら面白く見せてきた。
今回のことは、今のロッカールームにとっても痛みを伴う現実になるだろね。忠誠心はもう意味を持たないってことだ。今のWWEは、NFL的というか、契約書に書かれた数字やデータといったビジネス面が最優先される団体になりつつある。忠誠心や貢献よりも契約書の数字が優先される世界なんだ。
この発言の後、PLE・Money in the Bankでトゥルースはサプライズ復帰を果たし、ジョン・シナにスピアーを決めました。今後は本名の「ロン・キリングス」として、WWEで活動していくようです。詳細は以下の記事にまとめています。


(Fightful)
あわせて読みたい

