SNSでWWEからの退団を報告した後、紆余曲折を経てPLE・Money in the Bankでサプライズ復帰したRトゥルース(ロン・キリングス)。ファンの声が彼を再びWWEのリングへ連れ戻しました。
これまでの報道によれば、WWEはファンが「We Want Truth!!」チャントなどによってトゥルース解雇に抗議したこと、また選手たちからも不満の声が続出したことによってトゥルースとの復帰交渉に着手。彼は乗り気ではありませんでしたが、ニック・カーン社長が直接交渉に乗り出したことで状況が一変しました。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーは、トゥルースがWWEから一度は退団したのは事実とした上で、「今のWWEは重要な『モーメント(瞬間)』を作ることに重点を置いており、今回の復帰撃はその代表例だった」と指摘。非常に大きな注目を集めるシーンを生み出すことで批判の声を完全に払拭したWWEの思惑を語りました。
しかし、「こうした形が続くと、『お気に入りの選手が解雇されても、ファンが抗議すれば復帰させられるんだ』と勘違いさせるリスクがある」とも指摘しています。このあたりはWWEとしてもしっかりと取り組まなければならない課題でしょうね。
一方で、WWE内部は喜びに満ちています。Fightfulによれば、内部関係者は「この判断は、ファンと選手の不満を解消するポジティブなものだった」と評価。ロッカールームの全員が、彼の復帰に大喜びだと明かしました。
そして、今回の復帰によって締結された復帰により、彼は本名のロン・キリングスとして「キャリア最後の活動」に挑み、これまでとは異なるシリアスな立ち位置でのストーリーが展開される可能性が高い、と報じられています。今後の動向に注目ですね。


(Wrestling Observer, Fightful, Wrestling Inc)
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