元WWE女性従業員のジャネル・グラントがビンス・マクマホンとWWEを相手に起こした「性的虐待被害を訴える民事訴訟」が、非公開の仲裁へ移ることになりました。連邦裁判所での訴訟は取り下げられる予定ですが、双方の主張と反論は仲裁手続きで引き続き争われます。
コネチカット州の連邦裁判所へ提出された共同状況報告書によると、グラント、ビンス、WWEは、紛争を仲裁に付す合意を正式に締結しました。グラント側は5営業日以内に、残る両被告に対する訴訟を全面的に取り下げる書面を提出する予定です。
今回予定されているのは、同じ請求を裁判所へ再提起できない形での取り下げです。ただし、提出書面では、仲裁において各当事者が主張や抗弁を追及する権利は失われないことが明記されています。
公開法廷から非公開の手続きへ
2024年1月、グラントはビンス、WWE、ジョン・ロウリネイティス(ジョニー・エース)を相手に訴訟を起こし、性的暴行や性的人身取引などの被害を主張しました。ビンスは疑惑を否定しているものの、この訴訟をきっかけにWWEから引退。ロウリネイティスは2025年、グラント側への証拠提供に関する合意を経て被告から外れました。
仲裁への移行は、疑惑が事実と認定されたことや、当事者間で和解が成立したことを意味しません。争いを扱う場所が公開の連邦裁判所から非公開の仲裁へ変わるもので、今後の証言や提出資料、手続きの進捗は公になりにくくなります。
疑惑が晴れたことを意味する動きではない
今回、連邦訴訟が取り下げられるため、一見すると問題が終結したようにも映ります。しかし、共同提出書面は仲裁で主張と抗弁を続ける権利を明確に残しています。今回の動きは結論が出たというより、法的な争いが人目に触れにくい手続きへ移ったものです。
公開法廷での審理を通じて新たな資料が明らかになる可能性は大きく下がり、今後どこまで情報が公表されるかも不透明になります。
プロレス界に大きな影響を与えた訴訟が新局面へ。どのような結末を迎えるのか、注目です。
(情報源: Joint Status Report filed in U.S. District Court for the District of Connecticut / F4WOnline / POST Wrestling)
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