MVPが明かすプロレス界の過去の薬物文化と衰退。「WWEのウェルネス・プログラムが多くの命を救った」

WWEインタビュー

ベテランレスラーのMVPが、WWEのウェルネス・プログラム導入がロッカールームにあった薬物文化を大きく変え、「命を救った」と評価しました。彼自身も制度の恩恵を受けた一人です。

Podcast番組「Marking Out with MVP & Dwayne Swayze」で、MVPは自身がプロレス界に入った当時の環境を振り返りました。レスラーたちがステロイドや鎮痛剤などを乱用する姿を見ており、若手にとっては「薬物文化」に加わることが仲間として受け入れられる手段にもなっていたといいます。

友人だった連中が薬を乱用しているのを見てきた。その中には、今はもういない人もいるよ。
俺がキャリアを始めた頃は薬物文化がかなり広まっていて、そこに入ることが仲間に受け入れられる方法でもあったんだ。
俺自身は、その薬物文化には入らなかった。でも、受け入れてもらいたい、格好よく見られたい若い連中がやって来て、「おい、みんな、これ見てくれよ」みたいなことを言うのは見ていた。

そんな中、WWEは2006年にウェルネス・プログラムを導入し、選手たちの薬物使用を厳しく取り締まるようになりました。MVPによれば、その後はロッカールームの雰囲気そのものが変わり、選手同士で薬を分け合う文化も急速に衰えていったそうです。

ウェルネス・プログラムで変わったロッカールーム

みんな、仲間に受け入れられたかった。格好よく見られたかったんだ。
そこへウェルネス・プログラムが導入されて、一気に変わった。ロッカールームで薬のボトルを振る音は聞こえなくなったよ。薬を分け合うような文化も、ウェルネス・プログラムによってほとんど消えた。
大きな視点で見れば、ウェルネス・プログラムは命を救ったんだよ。

MVP自身も、この制度によって重大な健康上の問題が見つかった経験があります。2007年、通常の身体検査で心臓に異常な電気信号の通り道があることが判明し、WPW症候群(ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群)と診断されました。

プロレス界の負の遺産である薬物問題は、次第に衰退していきました。今となっては考えられない光景が繰り広げられていたロッカールームはクリーンになり、選手たちの健康・トレーニングへの意識も飛躍的に上昇しています。

今でもウェルネス・プログラムに違反するWWEスーパースターの存在が報じられることがありますが、それも稀な話です。プロレス業界は間違いなく良い環境になりました。

(情報源: Marking Out with MVP & Dwayne Swayze / Wrestling Observer)

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