先日、AEWのクリエイティブを支えてきたQTマーシャルが2023年末でAEWから退団することを発表しました。
彼は、団体の方向性が2019年の設立当初から変わったと感じており、この変化が退団の理由であることを明かしました。このようなネガティブな変化に対する認識は、マーシャルだけでなく団体内部にも広がっているようです。
今週月曜日、AEWは番組制作の重要人物だったポストプロダクション担当副社長のケビン・サリバンを解雇しました。この決定には、2022年12月にWWEからAEWに移籍した上級副社長&共同エグゼクティブ・プロデューサー、マイケル・マンスリーの影響があったとされています。
レスリング・オブザーバーのデイブ・メルツァーによれば、サリバンの解雇や団体の変化は、内部でネガティブな印象を生んでいます。特に、最新のCollisionの観客動員数が2,025名に留まったことも、このネガティブな状況に寄与していると言われています。
かつて、AEW・DynamiteはWWE・NXTと「ウェンズデー・ナイト・ウォーズ」と称される競合関係にありました。戦争に勝利したのはDynamiteで、NXTは放送曜日を変更することになりました。
メルツァーによれば、AEWの財政状況はウェンズデー・ナイト・ウォーズ時よりも良好ですが、グッズ販売、番組視聴率、チケット販売の低迷がネガティブな認識の原因になっています。彼は、「通常、財政面で問題があるときにネガティブな認識が広まるが、今回は異なる。今後のショーに大観衆を集められない可能性が心配されている」と指摘しています。
さらに、サリバンの解雇には多くの不満の声があり、団体設立時からの重要な貢献者がいなくなったことが、「団体が変わった」という認識と「以前とは異なるものになってしまった」という感覚を内部で広めています。特に、WWE出身のマンスリーがサリバン解雇に影響を与えたことが、この認識の一因となっているようです。
変化は常に悪いとは限りませんが、「悪い変化」も存在します。
(Wrestling Observer)