プロレスラーにとって、「アドリブ力」を発揮するのがなかなか難しい時代に突入しているようです。
ジョン・シナやストーン・コールド・スティーブ・オースチンなど、かつてのトップレスラーたちは事前に細かく段取りを決めず、リング上で試合を組み立てることを好んでいたことで知られています。その場でのひらめきを試合に活かし、観客を盛り上げる。大変な仕事です。
しかし、レジェンドレスラーのAJスタイルズは、現代のプロレスにおいては事前に動きやカメラ位置を確認する必要性が増しており、昔のような完全なアドリブで試合を進行することははるかに難しくなっている…と自身のPodcast番組で語りました。
昔のように、あんなにうまく完璧にアドリブでできるかどうかわからないね。なぜって、昔はもっとベーシックな動き中心だったからだ。こんなことを言ったら、誰かが俺の首を吹っ飛ばそうと怒るかもしれないけどね。リック・フレアーから文句の電話がかかってくるかもしれないし……。
でも、今やっている技の中には、「おい、お前がそんなに後ろにいたら届かないぞ」というようなものもあるから、どうしても事前に少し動きの確認をしておかなきゃいけないんだ。
それから、リングに上がってからも、いくつかのリハーサルをすることがある。リハーサルと言っても、レスリング自体の練習をしているわけじゃない。そういうことじゃないんだ。ただ、特定の動きをする時にどのカメラがどんな位置にいるのかを確認して、フィニッシュの場面で最高のショットを撮れるようにしたいんだよ。
こうした試合の「準備」については、レスラーによって意見が大きく分かれます。ベテランは否定的であることが多い印象ですが、今のプロレス界でその考えを貫き通そうとしたら、相当大変なのでしょうね。

(Fightful)
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